300万人分のDNAデータベース

11日の日経新聞に『「DNA捜査」米で拡大』という記事が出ていた。アメリカでは犯罪捜査で容疑者や被告からDNAを採取してデータベース化しており今や300万人分を超えているらしい。さらにニューヨーク州ではどんな犯罪でも有罪になればDNAを採取されてそのデータベースに登録するという法案が審議されているそうだ。活用もされていて3万件で身元特定に役立った例もあるらしいので犯罪捜査への効果は否定できない。

日本でも2005年9月から容疑者のDNAデータベースが運用を開始しているとこのこと。2月末までの登録件数は2,500件程度なのでアメリカに比べるとまだまだこれからだ。

なんだかちょっと前にはSF小説で夢物語のように語られたことが現実になっていくこと驚きだ。凶悪な犯罪や子供への犯罪などの解明や再発防止につながるだろうからDNAデータベースを犯罪捜査に活用して行くということ自体は否定することはできないが、アメリカで軽犯罪者のDNAも採取するようになって行くとなんだか怖くなる。駐車違反程度で犯罪者のDNAデータベースに登録される日なんてこないですよね。

コメント

匿名 さんのコメント…
DNAというと個体の認証としては、現時点では最強、確実なものなんでしょうけど、何に使う(使われる)のかは、微妙なところですね。

米のある事件でも、容疑者特定のために町民全員のDNAの試料提出があったけど、身代わりを使って犯人は一時的に逃れたこともありました。

指紋認証、声帯認証、血管の形態認証、網膜認証、なんでも絶対ということはないけど、本人が本人であるということ、あるいは本人が実は本人ではないということを勝手に証明してしまうシステムは、恐ろしいですね。