ソウル地下鉄内の物売りと物乞い

前回ソウルの地下鉄を利用したときには気がつかなかったが、今回地下鉄の車両内に物売りと物乞いがたくさんいることに驚いてしまった。

物売りは手動発電の懐中電灯を1,000ウォンで車両を移動しながら販売していた。4回ほど見かけて、そのうち2回は買っている人がいた。買う人がいるんだなあ。120円ぐらいと安いので買ってしまうのかな。地下鉄内の物売りは、通路や階段でも何度か見かけた。地下鉄職員をほとんど見かけないから、目が行き届いていないのか、黙認しているのか。
たくましく商売をする様子は南大門の一角でも感心してしまった。一つのビルがアクセサリーの小売りと卸の実に多くの個人事業主の集合という感じなのだが、一軒あたりのスペースは陳列棚だけでそれも一間の幅も無い。ちょうど昼時だったがその陳列棚の前に出前で食事を取り寄せすませている。アクセサリーの製作もそのスペースで行っている。やればできるんだー、と勇気づけられる。

次に物乞い。目の見えない人や足が悪い人が車両を移動してくる。中には、座っているひと一人一人に話しかけるケースもあった。そういえば、物乞いは日本では見なくなった。昔はいましたね。なぜ日本にはいなくなって韓国にはいるのか。なぜかいろいろ考えてみたが、韓国の方がお互いに助け合おうという感情が残っているからじゃないかと思う。日本では見知らぬ人に助けを求めても無駄になることが多いから、物乞いもいなくなったという考えは果たしてあたっているだろうか。

コメント

匿名 さんのコメント…
日本は曲りなりにも社会保障が整っていて、道端で憐憫の情に訴えなくても救済されるが、韓国はまだ社会保障が整っていないから物乞いが街中に放置されている、というのが正解だと思う。