『騎士と妖精 ブルターニュにケルト文明を訪ねて』(中木康夫)

『騎士と妖精―ブルターニュにケルト文明を訪ねて (1984年)』(中木 康夫)を図書館から借りて読んだのだが、とても良い本だった。丁寧な取材と知識によって、ヨーロッパのケルト文化を歴史、風俗、伝説や童話もふまえてまとめられている。この前読んだグリム童話に関する本からも分からんだけど、ヨーロッパはキリスト教によって大きく変わった。学校の歴史じゃあこんなに教えてくれないけど、ヨーロッパの根底にはケルト文化が残ってるんだろうなあ。聖杯伝説や、アーサー王の物語、トリスタンとイゾルデ、青ひげ、ワーグナーの歌劇、さらにはジャンヌ・ダルクまでケルトとの関係を解説してくれる。歴史は面白い。

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