December 26, 2014

ポール・マッカートニーのトリビュートアルバム『アート・オブ・マッカートニー』

タワーレコードでぶらぶらおすすめCDをながめてると結構気に入って買ってしまうんだけど、今回はポール・マッカートニーのトリビュートアルバムを見つけて購入しちまった。ポール・マッカートニーのファンにはオススメ!!

こういうアルバムでは誰がカバーしてるのかということと、選曲がどうかという2点で判断することになると思う。

歌っているアーティストの一部しか正直知らないけど、ビリー・ジョエルは2曲も歌っててそのうちの1曲は『007 死ぬのは奴らだ』なのだけど本家ポール・マッカートニー並の完成度になってる。カントリーの大御所ウィリー・ネルソンはなんと『イエスタデイ』をだみ声で歌ってる。その他にもKISSが『ヴィーナス・アンド・マース/ロック・ショー』、ボブ・ディランが『今日の誓い(Things We Said Today")』などなど。

選曲について言うと、ビートルズ時代のものが3分の1くらいかな、『ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード』『レット・イット・ビー』『ヘイ・ジュード』などの名曲はもちろん、『ホエン・アイム・シックスティー・フォー』という個人的に思い入れのある曲も入っててうれしい。
ウイングス時代のものもしっかり入ってて大満足で、『マイ・ラヴ』『ジェット』『あの娘におせっかい(Listen To What The Man Said)』『幸せのノック(Let 'em In)』なんかが好きだなあ。

他にも歌い手はいといろな関係があって選ばれているようで、下のHMV記事を読むと参考になる。
豪華メンバー参加!ポール・マッカートニー、トリビュート・アルバム絶賛発売中!
ちなみに日本版には井上陽水も入ってるようです。編曲というのかわからないけど、楽器の音量のバランスがいまいちぽいんだけど違うかなあ。

"アート・オブ・マッカートニー~ポールへ捧ぐ(初回限定盤)(DVD付)" (オムニバス, ジェフ・リン, バリー・ギブ, ジェイミー・カラム, KISS, ポール・ロジャース, ロジャー・ダルトリー, デフ・レパード, ザ・キュアー, 井上陽水, ビリー・ジョエル)

December 23, 2014

怨念をめぐる闘い『ねじれた町』(眉村 卓)

学園もののジュブナイルなんだけど舞台設定が面白い。
中学生である主人公はある町に引っ越してくる。『ねじれた町』というタイトルのように、その町では住人の念じる通りにタイムトラベルできたり瞬間移動でき、つまり“ねじれ”ている。江戸時代からの家柄が引き継がれており、因習めいたものによってねじれている。住民たちは意思の力で妖怪や鬼を出現させることができ戦う。主人公はその町や住民になじめず反発し、その怨念とも言える意思が莫大なエネルギーを生んで、主人公がその町を大きく変えることになる。
テーマとして感じるのは、旧態依然としたものから若い人によって脱却しないとなかなか変わらないよね、というようなメッセージだ。町をねじれさせている原因は町と住民がひきずっている怨念なので、その怨念渦巻く階級闘争のようなストーリーでもある。

「鬼の日」というの行事が大きな節目となるが、こういう不思議な祭りというのは現実にも日本各地に存在しているかと思う。何気なく、意味もちゃんと知らずに参加してる祭りが実はびっくりするような逸話を持っていてもおかしくないですよね。

『ねじれた町』(眉村 卓)

December 19, 2014

NHK少年ドラマシリーズで映像化された『夕ばえ作戦』 (光瀬 龍)

『夕ばえ作戦』と『暁はただ銀色』の中編2編からなる。

夕ばえ作戦』はNHK少年ドラマシリーズで映像化されている。見てるはずなのにどんな映像だったかストーリーも含めて覚えていなかった。wikipediaで調べると山田隆夫さんが主役だったようだ。そういうばなんとなくそんなドラマを見たような気がする。
話はとてもスピーディーなストーリー展開で面白い。ジュブナイルでよくある中学生が主人公で勇敢に敵である風魔忍者と立ち向かっていくわけだが、現代から持ち込んだ小道具がまた当時の中学生ならだれでもハマってたようなものなので入り込みやすい。東京の大岡山周辺が舞台で、多摩川なども出てきて現実感を漂わせている。江戸時代の忍者よりも現代の中学生の方が体格はいいし、運動能力も高いという発想で忍者にも軽く勝ってしまうんだけど、そういう発想もありだよなあ。
人間がばったばったと闘いで死んでいくし、あわいロマンスめいたところもあるけどハッピーエンドではない。光瀬龍さんの作品にはこういうところがあるのかな。

『暁はただ銀色』の方も『夕ばえ作戦』以上ともいえるくらい面白いストーリーだった。これもまたNHK少年ドラマシリーズで映像化されているけど、まったく覚えてない。でも映像化すると迫力ありそうなシーンがたくさんなので映画化されてもいいくらいじゃないかと思う。一気に読んでしまった。
こちらも中学生が主人公で、立ち向かうのは宇宙人。宇宙人の地球侵略に立ち向かうのである。とっても勇敢。直接戦うというよりもヒロインをめぐる謎を解明してくような物語である。

解説が眉村卓さんなのだが、こういったジュブナイルの時代背景が書かれている。私も購読していたが、当時は「中一時代」とか「中一コース」の雑誌をみんな年間購読していたと思う。人気な雑誌だったわけで、その中に掲載する小説としてジュブナイルのSFだったわけだ。こういう雑誌そのものが絶滅したであろうから、それにともなってジュブナイルも生まれてこなくなっているのかな。

『夕ばえ作戦 (ハルキ文庫)』 (光瀬 龍)

December 17, 2014

売るためには消費者の心理にうったえるという『そそるマーケティング』 (電通感性工学ユニット)

小売店をはじめたいと考えているので売れるようにするためにはどうすればいいかという勉学のつもりで読んだこの本はとても面白かった。
(ちなみにブックオフで100円で購入!こういう本を中古で読めるというのはすばらしいことです。)

とても簡単に言うなら、人間は、経験などでストックされた情報と、新たに届いた情報が反応してアクションを起こすという考え方をマーケティングに応用しようと言うものだ。反応の形態として、「なるほど会話」「ギャップ会話」「磁石会話」「書き換え会話」という4種類あるとし、ストックされた情報を補完したり、否定的に新たな情報として認識を変化させるなどの方法をとる。

著者が電通のグループだけあって説得力あるし、読んでいるとなるほどと納得してしまった。事例としてはユニクロのGUや化粧品のドクターシーラボが取り上げられていが、SNSやブログなども含め顧客とのコミュニケーションで結構誰でもできそうなことだと感じた。
早く実践で応用してみたいものだ。

『そそるマーケティング』 (電通感性工学ユニット)

December 12, 2014

『深夜放送のハプニング』 (眉村 卓)

『深夜放送のハプニング』と『闇からの誘惑』というジュブナイル中編2編からなる1冊。

『深夜放送のハプニング』は、深夜ラジオ番組のDJをつとめるイラストレーターが主役の短編3つから構成されている。
かつてラジオの深夜放送は、中高生ならみんな好きなDJがいてその番組を楽しみに聞きそしてリクエストはがきを送っていたんかじゃないかな。そういう時代背景もあり、ティーンエイジャーの文化に大きな影響を与えていたいわば花形だったと思う。そういう場において起こるちょっと怪奇現象も含んだ作品だ。あとがきを読むと作者の眉村さんもDJをやっていたらしい。そういう経験からの発想なんでしょうね。

『闇からの誘惑』は中学を舞台としたいかにもジュブナイルといえる作品。
新任の先生が実は新人類=ミュータントで、主人公の中学2年生がその組織に取り込まれようとされるストーリーだけど、ストーリーは今後の展開を予感させるような終わり方をしているので、もしかしたら続編があるのかな。
その中学校で中学生たちを組織化するための表向きの団体が“読書研究会”で、主人公はすでに“読書部”に所属しているので“同じような団体に所属するわけにはいかない”という理由もあり拒絶するというのがなんだかおかしかった。
ミュータントである先生は心を読んだり人をコントロールすることができる。超能力者は『七瀬ふたたび』を思い出させるなあ。

『深夜放送のハプニング (角川文庫)』 (眉村 卓)

December 11, 2014

キヤノンの小型プリンター IP2700購入

プリンター複合機の調子が悪いんだけど年賀状投函の時期になってるので思い切って急場しのぎの意味も含めインクジェットプリンターを購入。
キヤノンのIP2700という機種です。

実はかなり前からこの機種の購入は考えていた。理由は名刺サイズが印刷できるということ。近い将来名刺サイズの印刷が必要になると考えているのだけど、名刺サイズを印刷できる機種というのがとても少ないらしい。以前は多かったらしいけどなんでだろう。ネットで名刺印刷が格安で頼める時代になったせいなのかなあ。

二つ目の理由は安いということ。最近では税込みでも4,000円を切っている。インクの方が高いんじゃね、ぐらいの金額なのでまあ失敗してもいいし、壊れてもいいくらいの金額かなあと思う。

使っているパソコンはMacの2台あるんだけど、デザイン用はMac G5。つまりPowerPCのOS X v10.5という代物。最新のプリンタードライバーで対応してくれるかなあとか心配だけど、イラストレーターから直接印刷できなくてもPDF経由とか手はあるだろうということでそこまでは確認せずに購入した。
届いてまずはこのMac G5で印刷できるか確かめてみたら、できた!! 付属しているメディアに入っているセットアップがちゃんと動いて設定問題なし。キヤノンさん、すばらしい。

ということで年賀状をこれから完成させるのである。


October 19, 2014

ジュブナイルSF『消えた町』(光瀬龍)

光瀬龍のジュブナイルである。NHK少年ドラマシリーズで映像化されていると思っていたけど記憶違いだったが、いかにもNHK少年ドラマシリーズになりそうなストーリーで面白い。中学2年生の男3人組とクラスのマドンナという登場人物がマドンナの叔父が作り出してしまった異次元に迷い込んでしまい騒動が起こる。ほとんど同じ世界や恐竜の世界、さらには宇宙人に攻撃されている世界というのが分かりやすい。主人公である勇敢でリーダーシップのある少年が解決していくというのもお決まりのストーリーだけど、水戸黄門の印籠の用で飽きずに楽しめますよね。
あとがきで光瀬龍のデジャブの記憶が書かれているが、デジャブが実は異次元あるいは平行宇宙の話であればという発想のようだ。カバーイラストと挿絵が清水勝という方で昭和のテイストが小説を引き立ててくれてます。

"消えた町 (1981年) (徳間文庫)" (光瀬 龍)

October 09, 2014

『タイムマシンのつくり方』(広瀬 正)

広瀬正さんのタイムトラベル系の短編を集めた本である。
この本を購入してまず驚いたのは解説の長さだ。筒井康隆さんが書いてるのだけれど25ページもある。こんな長い解説を見たことはない。
本を読み終え解説を読んで理由が分かった。広瀬正さんは47才の若さで亡くなったが昭和のSF黎明期に筒井康隆さんなどと同時代にあった広瀬正さんは結構苦労もしていたようだ。特に広瀬正さんがテーマとしていたのがタイムトラベルもので、かなりこだわっていたとのこと。本書の最後に小説ではないので付録として「『時の門』を開く」という一編が添えられている。ロバート・A・ハインラインの『時の門』を分析したものだがそのすごさに小松左京さんが推薦しているのはこの本が広瀬正さんの回顧録のようなものでもあるのかと思う。
作品のなかでは、『化石の街』が面白かった。時間の進み方が遅い街に迷い込んでしまった主人公。逆に言うと主人公の時間が恐ろしく速く進んでいたので…というようなお話。
『オン・ザ・ダブル』も主人公とその他の世界の時間の進み方が違ったらどうなるかという話だけど、こちらは科学の実験で意図的に時計の進み方を変えてみたらその人の行動も変わるのではないかというもので、もしかしてありえるかもと感じてしまう。
『異聞風来山人』は平賀源内は実はタイムトラベルしていた、というお話で、解説によると当時のSF作家たちのあいだで平賀源内について未来から来た人間じゃないかと言う話題があったそうだ。
『二重人格』も面白い。平行宇宙がある拍子に一人の人間を接点に混線してしまい…という物語。舞台設定なんかも面白いので映像になったら楽しそうだ。
『鷹の子』はSFではなくホラー。母親の子に対する愛情の怖さかな。
『あるスキャンダル』はロボットもの。どんどんこの物語りが現実に近づいていて面白い。
筒井康隆さんの解説を読むだけでも価値ある昭和SF タイムトラベルものの一冊だと思います。

"タイムマシンのつくり方 (集英社文庫)" (広瀬 正)

September 29, 2014

日用雑器の美「nid(ニッポンの イイトコ ドリ) vol. 34 -エブリデイ・民芸-」

"nid34 ムサシムック (MUSASHI MOOK)" (エフジー武蔵)

nid = “ニッポンの イイトコ ドリを楽しもう。”という雑誌だそうだ。一か月以上前に購入したこの雑誌を今日はしっかりと読んでみた。2014年7月19日発売の号は「エブリデイ・民芸」ということで民芸特集。
最初のページからいいこと書いてある。
「民芸とは、すなわち民衆的工藝のこと。
柳宗悦は人々が生活のために手を動かして作るものにこそ、真の美しさがあると唱えました」
まさに私が自分でやりたい店のコンセプトです。

砥部焼梅山窯の写真が数点紹介されていたが、他に気に入った物がいくつかあった。

小代焼 瑞穂窯のタイル。福田るいさんという方が作家さんらしい。女性的な柄がベージュや茶色の色とあいまって美しい。このタイルで壁のアクセントに埋めたらさぞかしいいだろうけど、ケーキ皿のような使い方もいいかもしれない。

大井川葛布の葛布織物。雑草といってもいい葛の蔦から作る織物だそうです。軽くてとても繊細な感じだけど光沢もあって美しいそうで、ストールやスカーフの写真が紹介されてます。襖にも使うそうで何十年も保つとか。自分でも作ってみたくなった。

彦坂木版工房の木版画。野菜やパンを題材に木版画にしてます。淡い絵が優しく可愛い。食卓の脇の壁に飾ってあると家族の食事も自然と和むんじゃないかなあ。週末から長野県上田市の“パン屋さん”で個展があるらしいので行ってくるかな。

September 26, 2014

古都で観ることができるデザイン

京都と奈良を観光する目的の一つとして楽しんでしたのはお寺や神社などで目にすることができるデザインです。何百年も残ってきたような色や模様などには優れたものがいくつもあるはずです。結構そういうデザインばかり写真に撮ってました。

興福寺の几帳

興福寺の東金堂の入り口にかかる布。のれんとか幕とかなんと呼ぶのか分からなかったのですが、どうも几帳というらしいですね。鹿二頭がが向かい向かい合いその上に樹木があるような図案です。その絵もいいのですが、布の生地の色や、縦に並ぶ別の帯のピンクが可愛らしくそして組み合わせがいいなあと思います。

下賀茂神社の紋

下賀茂神社の紋だと思いますが、葵ですね。実にシンプルだけど左右に分かれたバランスもいいと思うし、紋の上に、横にぐるっと提灯を回っている図案もスッキリしていてマッチしてます。

龍安寺の裏庭

龍安寺の石庭を見た後の順路で目にする裏庭に面するところです。建物は白と茶色。庭の緑と合わさって奇麗です。ガラスはもちろん近代のものですが、昔からあるようになじんでます。窓の上のデザインもいいですね。

二条城の瓦

二条城の庭の池に近いところにある屋根の瓦です。菊の瓦とは面白いし、立体的な形が現代的ですね。これを見たときはびっくりしました。

二条城の入り口

二条城の入り口。金色の金具できらびやかな部分もあり、何も色が塗られてない木の肌そのままの部分もあり、でもバラバラではなくて全体としてはまとまってると思います。写真の下の方の格子のデザインも単純じゃないですね。

八坂神社の塀

八坂神社の塀です。朱色の枠と、木の茶色と、その内側の緑と白がいい調和をしてると思います。草と蔓(?)の模様もいいですね。

清水寺の灯籠 1 清水寺の灯籠 2

この2点はいずれも清水寺でそれもすぐ近くにありましす。方や銅が錆びた緑色で、もう一つは金色。植物の模様という点では同じですが、全然違います。

目にして撮影したものの一部ですが、格子戸の模様や、金具の形状や模様や、壁全体で見た時にそれがどう配置されているのかなど見てて飽きませんでした。現代のデザインに参考になることも多いでしょうし、デザインを見る目を養う勉強にも古都はいいですね。

September 25, 2014

奈良町物語館で展示即売されていた「ワーキングセンターいづみ」の製品がとてもよかった

奈良市内を散策して入ってみた奈良町物語館は、伝統的な建物を改築してギャラリーとしてあるいは各種イベントなどに活用できる施設のようだが、訪れた日には草木染めの布製品が販売されていた。
麻や木綿を素材とした織物は色合いや風合い、手触りもとてもいいし、お値段も安い感覚だったので一目惚れしてテーブルクロスを購入させていただいたのだが、その時はどういう工房がやってるのか分からなかった。帰宅してテーブルクロスと一緒に入っていた説明書を見て驚いた。京都府の社会福祉法人 いづみ福祉会という施設のワーキングセンターいづみという活動で制作されているもの、つまり障害者の方々が作られていたのだ。織物を見ても全くそういう印象はなく、むしろ色やデザインのセンスに感心していた。以前軽井沢で見た、やはり上田市の障害者の方がカッティングシート作るバッグのすばらしいデザインぐらいのインパクトを感じた。作業だけではなくデザインも障害者の方がされてるのだろうか。
ワーキングセンターいづみの作品はネットを検索しても出てこない。とても残念だ。もっと紹介され評価されるべきだと強く思う。

September 24, 2014

京都と奈良に行ってきました

京都の紅葉シーズンにはまだ少し早いけど、たぶん20年くらい行ってなかったので思いたち妻と二人で小旅行してきました。 時間を有効に使うため、東京駅から深夜バスで京都まで移動。バスは横3列でリクライニングもできるシートだけど、寝られません。寝られたのは合計で2時間くらいかな。東京駅近くの駐車場を22時に出発し、京都駅には朝の6時20分に到着。高速では2時間ごとくらいに休憩。京都駅で朝食をと思ったけど八条口で唯一開いてそうだったマクドナルドはいっぱいで断念。7時くらいから軽食できる店が開店しはじめますね。 京都駅近くの東寺では毎月21日に弘法市というのが開かれるそうで、ちょうどその日だったため朝食後徒歩で東寺に移動。出店の数がすごすぎます。1,000店くらいらしいけど、全部見るのには一日がかりになりそう。着物などの古布の店が多いですね。あとなぜか、ちりめんじゃこなんだけど京都の人は好きなのかな。骨董品も多かったけど、これはというのはなかなかなかった。しかし、京都の人は毎月この市を楽しめるというのはうらやましい。 そんななかで一番感動したのは竹で昆虫を作る亜樹という工房で、露店でやるようなレベルじゃないと思う。 東寺から京都市内はバスの一日乗車券で移動開始。でも市内はやたら渋滞が発生してるのでバスはいつくるか分からないし、人気観光スポットに行くバスは混んでるし、慣れるのには時間かかりますね。東寺では30分も待ったかなあ。 一日乗車券も磁気カードに最初は利用の仕方が分かりませんでした。年末くらいからはICカードが使えるようになるらしいけど、ICカードの一日乗車券が出るともっと分かりやすくなるかも。 三十三間堂も人気だと思うけど、そんなに込んでなかった。大きな建物も圧巻だけど、その中に並ぶ仏像はすばらしい。写真を撮影できないのは残念。自分と同じ顔があるという仏像からそれを見つけてカメラにおさめたいですよね。 次は清水寺。人がすごい。京都でずっと感じてたけど、ほんと外国人が多い。いろんな外国語が飛び交っている。世界遺産の威力なんでしょうか。音羽の滝のご利益を受けようと外国人観光客も並び水を受け口に含んでる。平和を楽しんでます。 清水寺から八坂神社への道は街並が奇麗で風情があっていい。なかなかいい店はないけど、事前に行きたかった手ぬぐい屋さんでは目当てのデザインをこの手で確かめることができて満足であった。 1日目の最後の観光は八坂神社。1日目からそうとうお参りしたのでご利益あるといいなあ。 宿は二条城の真ん前だったので、2日目は二条城からスタート。ゼネコン勤務の時社員旅行で京都着て、イベントでチーム対抗徒競争を二条城の庭でやった記憶がある。中に入るのは高校のときの修学旅行以来。中が薄暗い記憶があったが、やはり暗かった。展示されているのは模写ばかりのようだったけど、絵はいいですね。狩野探幽最高だ。 2日目は北西方面で、二条城の次は晴明神社。安倍晴明ですね。神社はこじんまりしていてびっくり。パワースポットのせいかカップル多し。 金閣寺も久々。ここもすごい人。きんきら過ぎて銀閣寺の方がいいかと思ったけど、金閣寺もいいなあ。池も含めた庭もいいからかな。 龍安寺の石庭は最高ですね。日影の軒下は涼しい風も通って気持ちがよく、ずっと座っていたかった。外国人もずっと座ってる人がいた。できればこの庭を独り占めして時を忘れてコーヒーでも飲みながら過ごしてみたいなあ。 下賀茂神社は妻の希望で行ったけど、何の神様だったかなあ。妻は興味ないデザインだったようだけど、お守りが奇麗だったなあ。 入り口付近にある河合神社は面白かった。女性の守護のための、美人祈願の神社だそうだ。鏡の形をした絵馬には女性の顔が書いてあって、そこに自分でお化粧もさせて祈願するらしい。男なのでお祈りもせず。境内も雰囲気が良い。 二日目の観光スポットめぐりはここまでで、四条河原町に出てお店巡り。いい店もあった。錦市場も面白かった。先斗町は写真のイメージでもっと風情があると思ってたら人が多すぎてそれどころじゃなかった。 三日目の最終日は興福寺の阿修羅像を見るために奈良へ。 まずは東大寺で大仏を見物。建物がでかいですね。大仏がでかいですね。鹿がたくさんいますね。 お目当ての興福寺は堪能できました。すばらしい仏像の数々。そして美しい阿修羅像を見て気持ちがすっとした。 今回奈良では店も見て回るべく、ならまちという界隈を散策した。東大寺や興福寺だけではない観光の目玉を作りたいのか、それともやはり日本の各地で起こっている商店街の復興を目指しているのか空き家など古い建物をうまく活用したお店がいくつもあった。奈良は蚊帳の産地なのか織物で人気をとろうという動きも感じられた。そのなかで若い人たちが古い街のなかで店をはじめているようでいい感じであった。 最後に平等院に行きたかったけど、奈良の街を見てて新幹線の時間があって断念。

September 18, 2014

雑貨一つにもいく種類もの職業の人が取り組んでいる『雑貨のしごと』(西川 敦子)

雑貨屋さんというのはだいたい大きくない店なので関係する仕事もシンプルだと思い込んでいたが、そんなことはないですね。
雑貨を企画し、生産あるいは制作し、プロモーションし、販売し、販売結果を分析してというように当然ビジネスとしてのプロセスがちゃんとある。この本では、個人としてあるいは会社に勤めて雑貨に関わっている方々をたくさん紹介している。2006年発売というちょっと前の本だけど、それぞれの方の思い入れや具体的な仕事がインタビューによってまとめられていて、同じような仕事を目指している自分にはとても参考になった。
取り上げられている方々の職種は、スタイリスト、カメラマン、作家、ライター、ショップオーナー、会社経営者、ショッププロデューサー、デザイナーショップスタッフ、バイヤー、営業、広報などなど。みなさん、好きで取り組んでいるというのがとても伝わってくる。好きだから一生懸命にやるというのは大切なことですね。

"雑貨のしごと" (西川 敦子)

September 10, 2014

昭和の香りを楽しめるSF『奇妙な妻』(眉村 卓)

本書に組み込まれている21の短編は、昭和40年前後に書かれたもののようだ。かなり共通してるなあと思うのは、そのころのサラリーマンとその夫婦という舞台設定。昭和40年前後の一般的なサラリーマンや夫婦が直面するSFやホラーである非日常がそれぞれの物語になっていて楽しめる。住んでいるのは当時の定番住居あるいは憧れだったかもしれない“団地”であり、マンションではない。妻は専業主婦で共稼ぎという話は無かった。まずはそういう時代を楽しめる本でもあった。
“高度成長期”といわれた時代なのにがむしゃらに働くサラリーマンは登場しない。そういうサラリーマンの主人公だからとんでもないことに巻き込まれるとも言えるのかなあ。そのサラリーマンに寄り添っている妻というのもほぼ共通していて明らかに仲がうまくいってない夫婦というのも登場しない。なぜか主人公の同僚女性は怖い人ばかり。眉村さんはサラリーマンを経験した後に小説家になったそうだし、病床の奥さんのために毎日ショートショートを書き続けたという話もあるので、かなり眉村さんの実生活の経験が色濃く現れているのかもしれないなあ。

"奇妙な妻 (角川文庫 緑 357-15)" (眉村 卓)

September 09, 2014

映画好きのためのSF小説『リメイク』(コニー・ウィリス)

コニー・ウィリスは過去に戻るタイムトラベルものが人気で作品の数も多いけど、この作品は近未来のアメリカ。映画を撮影することが無くなっており、俳優自体もう存在しない世の中。実写を行ってるのは中国だけで、ハリウッドでは過去の人気映画を、別のデジタル化された人気俳優で“リメイク”するようなことが主流になってしまっている。現在においてもリメイクや人気俳優が出てりゃあヒットするだろうと言わんばかりの作品があるけど、映画大好きなコニー・ウィリスが皮肉も込めて書いたSF小説なんじゃないかな。
作品の未来では、タバコも酒もドラッグも映画の中に登場してはいけないようなことになっており、主人公がデジタル技術で映像を修正するような仕事をしている。その主人公と、ミュージカル映画に憧れフレッド・アステアと一緒に踊りたいと映画の道を目指している女性(アリス)とのロマンスもある。全てがCGに置き換わっているので映画の中で人間が踊れる機会はないし、そもそもダンスを押してくれるトレーナーもいない状態なわけだがなぜかこのアリスは過去のミュージカル映画の映像で踊っている…。
SF小説らしからぬほどの映画に関する脚注がついており驚かされる。もちろん全てに目を通していたら小説を読み進むのにも支障をきたすので、ほとんど見なかったけど映画の名台詞などもあるので映画好きの方にはいいかもしれない。
ちなみに、このアリスはあの『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』で、バックダンサーとして踊ってるということになってるので、このDVDをスローモーションで確認したくなるはずだ。

"リメイク" (コニー・ウィリス)

September 04, 2014

書類はスキャンしてクラウドに保存

数年前から、郵送されてくるような書類で保管しておいた方が良さそうなものは、富士通のScanSnapでスキャンしてPDF化し、ハードディスクに保存、ハードディスクのそのフォルダをまるごとクラウドのストレージであるMozyとシンクさせている。
今日時点で、PDFは約1,800ファイルあり、450MBの容量になっている。Mozyは今のところ2GBまで無料なので費用はかかっていない。この調子だとあと数年分は無料でアップロードできるはずだし、その間には2GBという無料制限ももっと上がってるんじゃないかなあ。
ScanSnapは初代か2代目という古いものだけど、未だに機能充分。カラーで両面スキャンしてくれ、書類の文字判読には問題ない。Macintoshで使っているが、スキャンとフォルダへ保管するアプリケーションもまああまり不満は感じていない。
スキャンした後の管理は、目的別のフォルダに投げ込んでいくだけ。ファイル名のネーミングに悩まないように、その書類の日付にしている。いざとなったときにPDFを開くわけで、そもそもその頻度は低いと考えているのでスキャン作業重視で行っている。
Mozyのサービスが危うくなったら他のクラウドストレージサービスに乗り換えればいいと思ってるが、それよりもMacのHDDが心配なのでそろそろDVDに焼いておこうかとは思ってる。なお、MozyにもiOSやAndroidのアプリがあるので、どこでもPDFを開いて書類を確認できる。
紙のままでの保管だと結構スペースをとるので、こういう方法はおすすめです。

September 03, 2014

世田谷文学館で開催中の「日本SF展」

世田谷文学館で開催中の「日本SF展」に行ってきた。
最近、昭和40年代のSF小説に興味があるんだけど、ちょうどこの「日本SF展」というのが行われているのを知った。ポスターからして真鍋博さんのイラストのようで、監修には筒井康隆さんが入っているので期待大なわけである。世田谷文学館に到着すると、私よりも一回りくらい年配の男性グループがちょうど入館していたが、子供の頃、同じように心躍らせていたんじゃないかな。
展示はいくつかのコーナーに分かれていて、円谷プロコーナーとか鉄腕アトムコーナーなんてえのもあった。ゼットン、バルタン星人、クール星人のための手書きアイデアスケッチにはびっくり。手塚治虫さんの直筆原稿もたくさん展示されていた。
星新一さんの作品でイラストを描いていた真鍋博さんのコーナーには感激。イラストオリジナルが展示されており、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』用のもあった。大阪万博用のイラストは良かったなあ。切った千代紙を貼付けたりもしてでき上がっていて素敵だった。真鍋博さんのオリジナルイラスト欲しいなあ。
筒井康隆さん、星新一さん、小松左京さんなど、作家ごとのコーナーもあって、原稿や映画『日本沈没』の絵コンテなんかもある。一番良かったのはその作家さんが話したあるいは書いた感慨深い言葉だ。
こういう展示会が行われるというのは、一方で残念ながら日本でSFの人気がいまひとつということなのかもしれない。漫画やアニメそしてゲームではSFというのは欠かせないだろうけど、ぜひSF小説は読まれてほしい。「きょうの想像力があすを築く」という星新一さんの言葉が紹介されていた。筒井康隆さんのコーナーでは「妄想」することについて語られていた。SF的なことではなくても、想像力をつけるためにSF小説を読むというのはいいことなんだろうなあ。

September 01, 2014

タイムトラベルものとロマンスは人気の組み合わせ?『時の娘』(創元SF文庫)

編者があとがきで書いているように、「わが国のSFファンは、ロマンティックな時間SFに弱いらしい」というのは間違いないかと実感する。日本でそのナンバーワンとして選ばれる『夏への扉』(ロバート・A・ハインライン)がずっと不動の人気であるのが何よりの証だろう。自分がジャック・フィニイが大好きになったのもこの手のSF小説に長けていたわけで、何度も映画化されている『盗まれた街』が好きだからではなかった。そのジャック・フィニイの『台詞指導』という短編もこの文庫本には入っているのでこの本を買ったわけだけど、同じような他の作家の作品も楽しめて、まさに“ロマンティックな時間SF”を堪能できた。
文庫のタイトルに使っているだけあってチャールズ・L・ハーネスの『時の娘』では、作家はどうパラドックスを緻密に考えたんだろうと読みながら感心してしまった。『時が新しかったころ』(ロバート・F・ヤング)もロマンスがいいなあ。こういう複数の作家の作品集だと知らなかった作家に興味を持って、他の作品を探し読むという広がりの可能性があるからそういう面でもいいのかもしれない。
時間SFもの好きな方におすすめの短編集でした。

"時の娘 ロマンティック時間SF傑作選 (創元SF文庫)" (R・F・ヤング他, ジャック・フィニイ)

August 30, 2014

最近ブックオフで古本あさりにはまってる

SF小説が好きで読みあさってるのだが、新刊は文庫本でもそれなりの金額がするし、こだわりなく面白そうなのを読んでいるし、むしろ昔の作家等の方に興味もあるので、古本がいいかなあと思ってる。それにハヤカワSF文庫だと大きな書店でもないとタイトルがそろってないし、絶版も多いのでむしろ古本の方でしか手に入らなかったりする。

つい最近まで知らなかったのだけど、ブックオフだと100円(税抜き)の古本が山ほど並んでいる。文庫本や新書だけではない。ブックオフではセールもよくやってるようで、通常価格の古本文庫本がセールで半額なんていうこともあったので、こういう時は200円くらいでもっと新しい本が手に入る。
100円の値付けがされる本には3種類くらいあるのかなあと思う。1) 日焼けやスレなどで汚れている。 2) 出版がかなり前で古い。 3) 人気などで出版数が多く入手が容易なので在庫もある。 ベストセラーでつい最近まで新聞の広告欄にも出てたような本もあるので、興味を持っていて読み逃していた本が手に入る可能性もある。

ブックオフは普通の古本屋さんとは値付け方が違うのかな? 古本屋さんで並んでいるようなそれこそ古本は少なく、まだ鮮度のあるような古本を取り扱っているようだ。だから、読み逃した本を見つけ格安で手に入れるのにブックオフは適しているということになるのかな。

August 13, 2014

NHK少年ドラマシリーズのファンにおすすめ『地球への遠い道』(眉村 卓)

角川文庫の『地球への遠い道』(眉村 卓)には、書籍タイトルの『地球への遠い道』と『さすらいの終幕』という2編がおさめられている。
好みなのは後者の方。なぜかというと、かつての人気テレビドラマであるNHK少年ドラマシリーズでいかにも映像化されそうな作品だからだ。眉村卓さんの作品のうち『まぼろしのペンフレンド』『なぞの転校生』『ねらわれた学園』などがNHK少年ドラマシリーズで映像化されており、いずれも『さすらいの終幕』のように主人公が(たしか)中学生で舞台設定も似ている。『さすらいの終幕』はタイムトラベルもので実はヒロインは現代に取り残された未来人だったというお話。
『地球への遠い道』の方は、他の太陽系外の5光年くらい遠くにある惑星に移住した人類が地球に帰ってきたのだが人類は滅亡していて…というお話。(地球との通信に往復9年かかるのに、宇宙船では2年というのは、どうして?) そういえば、『さすらいの終幕』も『地球への遠い道』も、正義感あふれる少年が主人公で、淡い恋に落ちるなぞの少女がヒロインという設定は同じだった。だから1冊にまとめているのかな。
谷俊彦さんの挿し絵イラストもいいです。この方、『時をかける少女』のイラストを担当した方なんですね。NHK少年ドラマシリーズのファンなら必読の一冊には違いない。

August 09, 2014

超ひも理論や暗黒物質に興味があればおすすめ『重力の影』(ジョン クレイマー)

巻末に著者のあとがきがあり、小説のなかで使われている本物の物理理論と著者が味付けの偽理論が説明されているので理解に役立つ。本を読んでいる時に感じていたのは、実に物理理論に詳しく生々しいということだったが、同様にあとがきで著者が執筆当時現役の物理学者であったというのを知って納得。wikipediaによればハードSFとは、「科学性の極めて強い、換言すれば科学的知見および科学的論理をテーマの主眼に置いたSF作品」というらしいが、超ひも理論(超弦理論)をかじって何冊か本を読んでる者としては、ストーリーの核になってる、われわれの世界が実は10次元とか11次元で、ダークマターの謎をあわせると平行宇宙の存在が考えられる、平行宇宙の間を影響し合うのは重力だけ、というのは夢物語ではなく現在論理物理で研究されていることなのである。そういう面でわくわくしながら作品を楽しめることができた。
本職が物理学者なのに小説の腕前もなかなかのようで、ストーリー展開ももちろん素晴らしく、ロマンスあり、バイオレンスあり、産業スパイも登場して話が広い。 この小説が書かれた当時、まだインターネット普及の前で、コンピュサーブなどのパソコン通信全盛期だったせいかアナログのモデムまでも活躍しているが、IBMのメインフレームやらDECのVAXや初期のMacintoshさらにはApple IIまで出てくるのは懐かしかった。
ストーリーのラストは物理学者が出てしまったのか、ちょっとそんな無責任にこんな大変な理論を世界中にばらまいちゃっていいの?と心配になる終わりかたで締めくくられる。その後の地球上の平和が心配っちゃ心配になる。

"重力の影 (ハヤカワ文庫SF)" (ジョン クレイマー)

August 07, 2014

まさかあの月が…という壮大なSF小説『反逆者の月』(デイヴィッド ウェーバー)

ネタバレさせると、月はスターウォーズのデススターのような戦艦だった!! ただし、それは舞台の一部であって7万年に渡る地球と人類の歴史にかかわるストーリー。
あれっと思うようなストーリー展開がなかにはあるが、SF小説だからエンターテインメントとして楽しめればいいわけで、その点映画化されてもおかしくないような面白さがある。宇宙戦艦や武器や異星人やコンピューターも映像化されたらさぞかし魅力的になりそうだ。
7万年前に連絡ができなくなってしまた帝国の存亡が怪しいとか、あと2年で地球に攻めてくる異星人アチュルタニ(実は恐竜を滅ぼしたのはこいつらの仕業だった!)はスタートレックの生命体8472みたいなやつなのかとか期待をいだかせたまま終わるし、どうも続編があるようで気になるが、文庫本で500ページ近い厚さなのでちょっと覚悟は必要かな。

"反逆者の月 (ハヤカワ文庫SF)" (デイヴィッド ウェーバー)

August 05, 2014

消費大国アメリカでも意識が変わりはじめている。『ヒップな生活革命』(佐久間 裕美子)

“ヒップ”というのは、“ヒップスター”の略で、「ヒップであることは、文化の嗜好において先鋭的なセンスを持っていること、主流に対する対抗的またはアウトサイダー的要素を持っていること…」ということのようです。まあそういうタイトルに使われている言葉云々よりも、書かれている内容の方がどうかということであり、自分が理解した主題は、「アメリカでも大量生産大量消費という生活に疑問をもち、日本で言う地産地消のようなスタイルあるいは物作りを目指して起業する人が増えてきている」でした。まさに私がチャレンジしていきたいと思っていることに通じている。
紹介されいるのは、コーヒーショップ、ホテル、野菜生産、時計、斧(!)、デザイナーと工場のマッチングサービス、紙の雑誌などなど。幅広く紹介されている。参考になるなあ。
ちょうどこの本を読み終えてながめていた雑誌『BE-PAL』の2013年11月号では、アウトドア用品を少なければ一人でデザインして製造し販売する“ガレージブランド”が多数紹介されている。少々びっくりした。工芸やクラフトの世界に目を向けていたら、実はアウトドアグッズのような分野でもムーブメントは起こっていたんだ。私個人的にはますます面白くなってきたし、やっぱりそういう方向に向かっているんだと感じてうれしい。

"ヒップな生活革命 (ideaink 〈アイデアインク〉)" (佐久間 裕美子)

August 01, 2014

会社を辞めた理由はこの本に書かれていた。『減速して自由に生きる: ダウンシフターズ』(高坂 勝)

昨日をもって会社を辞めて脱サラを目指すことした。理由はいくつもあり、その総合的な結果としてこの道を選ぶことにした。最近この本を読んでほとんど共感できることばかりだった。まさにこの本に書かれていたことを考えていた。55才になった自分の人生をここらで“ダウンシフト”させてスローでシンプルな生活に切り替えたい。金銭的な余裕を捨てても時間的な余裕に切り替える。今日から私もダウンシフターズです。
書かれていないこともある。簡単に言うと、ITやインターネットに対する失望感だ。罪悪感に近いかもしれない。インターネットは人々の役に立つ、そのインターネット業界に携わっていきたいと約10年前に感じて建設業界から転身した。今でもある面ではインターネットは確かに人々の役に立っている。コミュニケーションに関する利用によって、住む地域や利用するデバイスにかかわらずいつでも自由に会話ができるというのはすばらしいことだと思う。しかし、ITやインターネットは貧富の差を拡大させているのはまずい。“効率化”のために活用され、結果的に人間の仕事を奪っている。そのITやインターネットの片棒はもう担ぎたくないということだ。
そもそも正社員でも明日が保証されていない今の世の中、富裕層はごく一部で、そこに富みは集中している。労働時間を提供しても生活がままならない人はどんどん増えていく。個人の能力、合理化、効率化という言葉にだまされてはいけない。富裕層のあくなき強欲さの餌食になるだけだ。大きな会社に勤めても幸せな人生は約束されない。そろそろ違うことに人生の価値を持って生きていく世の中に変わっていかないとならないと考えている。この考えを実践したくて会社を辞めた。


"減速して自由に生きる: ダウンシフターズ (ちくま文庫)" (高坂 勝)

July 25, 2014

合羽橋道具街で勉強

生活用品、雑貨、工芸品などをいろいろと勉強しているので、行ったことの無かった合羽橋道具街に行ってみた。いつも利用していたつくばエクスプレスの浅草駅からすぐだったんですね。知らなかった。
合羽橋道具街で今一番有名なのは食品サンプルでしょう。外国人観光客にも人気なのでテレビにもよく取り上げられてますが、私は興味ないのでそういう店はスルーしてぶらぶら。
最初に気になったのは珈琲用品専門店の「ユニオン」さん。その中でも水出しコーヒー(ダッチコーヒー)の抽出器。アートのようなフォルムで欲しくなった。最近コーヒーについても勉強中なのでなおさら手に入れたくなってしまった。こんな器具が並んでる喫茶店は素敵ですよね。
次は釜浅商店。様々な鍋類や包丁などを扱っており、一つの店舗の二階はギャラリーにもなっている。ここで気になったのは南部鉄鍋だ。シンプルな形状の片手鍋か、湯沸かしの鍋が気に入った。
カジワラキッチンサプライは、まるでデパート。輸入品からデザインで有名な商品までこれでもかというほど並んでいる。ここだけで30分は居たかな。楽しかった。
Dr. Goodsは輸入品を中心にデザイン的に好みのものが多数並んでました。ここで某ポットを購入したいと思ったけど、残念ながら希望の色の在庫が無くてあきらめた。店員も若い女性なので入りやすいですね。
最後はニイミ洋食器店。ここもすごい種類が倉庫の雰囲気もある店内に陳列されている。高い銅鍋も無造作に転がってる感じ。値下げ品があり気になった。もろ昭和の大きめのタンブラーが200円だったが花瓶にしたら良さそうだった。ここで目を引いたのはbodumの廃盤品と思われる商品で、半額くらいじゃないかな。これも買いそうになった。
どれも重そうで、秋葉原まで歩こうとしている身にとってはつらいのでいずれも購入をやめてしまったが、いずれすぐにまた行って買いまくってしまいそうな予感がした。実に楽しい街だ。

July 21, 2014

ショートショート 『最後のポケット』(眉村 卓)

眉村 卓さんの100編あまりが入った短編小説集『最後のポケット』(眉村 卓)
ウィットやアイロニーに富んだ作品ばかりで、それぞれ2ページ程度と本当にショートショートなのでそれぞれはあっという間に読むことができる。
昭和60年に発行されたものだけど、スマートフォンの定着を揶揄するような「電話人」や、いきすぎたテレワークの世界「自由時間制」、あるいは終身雇用が死語となり腰掛けのように転職する時代を皮肉ったような「転勤先」とか、現代のサラリーマンが読むと真面目に考えてしまうような作品もある。「ブランド世界」「安全対策」「お返しの日」なんかは一般的な生活で起こりそうなことを皮肉っている。個人的に好きなのは、はるか先の未来で忘れ去られた人類の文明や滅亡した人類そのものを題材にした「復元委員会」「古き良き時代」みたいなのが好きかな。「最終回」とか「あとがき」なんていう短編が最後に並ぶのも楽しい。
「あとがき」の後の“あとがき”を読むと、大阪でやっていたラジオの企画でこれらのショートショートを書いていたらしい。こういう物語はさくっとだれでも書けそうで書けないのが凡人なんだろうなあ。眉村 卓さんすごい。

July 19, 2014

『信州ハンドクラフト手帖』(伊藤 まさこ)

まつもとクラフトフェアには3回訪れており、出店している作家さんの数と感激するような作品には毎回驚かされている。松本市だからこれだけのイベントが行えるのだろうか。そもそも長野県は工芸作家の方々はもともと多かったからなのだろうか。他の都道府県の状況をよくしらないのでこう考えてしまうわけだけど、この伊藤まさこさんの本『信州ハンドクラフト手帖』を手に取ると、やはり長野県だからかなあと考えてしまう。
『信州ハンドクラフト手帖』には、40あまりの作家さんやメーカーやギャラリーが紹介されている。なかには三谷龍二さんのように超有名な方も。奈良井宿の花野屋さんの曲げ物の弁当箱は昨年購入して持ってるし、安曇野のギャラリーnagiには数年前に訪れてるなあ。東御市海野宿のガラス工房「橙」にも何度か訪れ“くるみガラス”のコップは愛用している。
知らない作家さんにも興味津々。発行が2010年で、年齢の高い作家さんもいるようなので、すでに廃業されているところもあるだろうか。すぐに調べたくなっている。

July 18, 2014

志賀高原を山歩き

スキーはほとんどやったことがないので志賀高原にはなじみがない。10年あまり前に家族で通過したことしか無いと思う。ガイドブックに載っていた志賀高原の景色と山歩き初心者でも苦労しなくて良さそうな解説に誘われて行ってきた。
一度は入ってみたい熊の湯の近くの硯川というところで夏の期間もリフトが動いている。リフトの側の駐車場は無料なのもうれしい。初心者向けガイドブックでは四十八池のところで引き返す2時間弱のコースが紹介されていたが、どうせならとリフトは片道切符にして大沼池入り口バス停まで歩いてバスで戻るコースを選んだ。
リフトを降りてすぐの前山湿原という所でワタスゲが迎えてくれた。確かに綿のようですね。
さらにすぐのところに渋池。この風景を見ただけでも来たかいがあるなあと感じた風景。さっそくモウセンゴケを発見した。自然の中で食虫植物を見たのは人生初じゃないかな。紫色の花はなんだったんだろう。
あれ四十八池の写真がiPhoneに入ってない。四十八池は、そのくらいの数の池があるということのようで、さずがにそれだけの数は無いが、紅茶色の池がいくつも点在している。広々とした湿原の中の木道を歩くのは気持ちいい。お年寄りもけっこういらっしゃっていた。このくらいまでなら年をとっても歩けると思われる。
四十八池の端で大沼との分岐点にさしかかる。ガイドブックで見た裏志賀山山頂からの眺めを確かめたくて山頂を目指したけど、これはきつかった。途中が何か所かにロープが張ってあり、ロープを頼りに上り、帰りはロープを頼りに下る必要もあった。まあ山頂からの眺めはたしかに良かったけど、初心者には辛かったなあ。
四十八池の端の分岐点にもどり大沼を目指す。基本的には下り。きつい下りはほとんどなく楽なんだけど、眺めがいいわけではなく、おまけに蚊が多いので黙々と小一時間歩いて到着。
無料で休憩できるレストハウスがあるのでコンビニで買ったおにぎりを食べ、休んでいたらお仕事の連絡アラートが飛んできた。でも、ドコモの電波が弱いのでネットにつながらない!!とかあり、バスの時間を見るとちょうど一時間後にバスがあり、それを逃すとまた一時間後になるのを発見し、もっと休みたいのを我慢して出発。ちなみにレストハウスにはトイレも完備されていた。食堂にもなっている。
レストハウスから大沼池入り口バス停までのベストビューはここかな。青い色がじつに美しく妖艶で目を奪われます。
でも時間がないので先を急ぎ、林道と山道の分岐点にたどり着く。林道なら1.7kmで30分。山道なら1.2kmで20分と書いてある。ちなみに、これらの標識では“大沼池入り口バス停”ではなく“清水口バス停”となっていた。
時間がやばいので山道に突入したが、これはこれで良かった。途中笹をかき分けるに近い箇所もあるけど、山の中の景色がすごい。大きな岩の上に大木が生えていて、つまり木の根の下に岩を抱え、岩同士には隙間があるので何か山の精霊が住んでるようなそんな雰囲気は一見である。
全行程6時間だったかな!? 清水口バス停からまずは一つ目の蓮池バス停で降りて硯川方面のバスに乗り換え。バス高いなあ。220円+400円。途中、熊の湯のバス停もあったが日帰り入浴の時間が終わりそうだったのであきらめ硯川に戻り、温泉は万座プリンスホテルにしたのでした。

July 16, 2014

『神の鉄槌』(アーサー・C・ クラーク)

火星と木星の間には数十万二ものぼる小惑星が存在する。小惑星同士の衝突などによって軌道が変わり地球に接近または衝突する危険性はある。
2013年にロシアに落ちた隕石のことは生々しい映像とあいまって強烈な印象を残しているが、メキシコ・ユカタン半島に落ちた隕石によって恐竜が絶滅したことを考えれば、いつなんどき同じような天文的な事故によって人類の存亡を危うくすることが起こっても不思議ではない。
この小説はそういう問題を再提起するような物語だが、アーサー・C・ クラークがこれを書いたのは1993年というもう20年以上も前のこと。22世紀を舞台にしたこの小説では地球に脅威となる小惑星の軌道を変える手段が用意されていて、“カーリー”と名付けられた小惑星に対策を施すのだが・・・
SF小説では舞台設定も気になるところで、寿命が伸びた22世紀の主人公 ロバート・シンは、70才を過ぎており、宇宙船“ゴライアス”の船長を務めている。そのロバート・シンは、月で行われたオリンピックの第一回マラソンの優勝者。人類は月や火星などに移住している。火星では環境を変えようとしており、地衣類の緑は広がりつつある。エウロパにはまだ生命は見つかっていない。月の裏側で強烈な電磁波を放射したら、それから約9年後にシリウス方向から電波が届いた。などなど、サイドストーリーもそれぞれまとまった小説になりそうで面白い。

January 25, 2014

バート・バカラックとエルビス・コステロと映画「オースティン・パワーズ」

オバカムービーの映画「オースティン・パワーズ」3部作は、3作目になると失敗作であったが好きなシリーズで、そして毎作に好きなバート・バカラックが出演して自らの曲を演奏したりしているのがとても気に入っている。2作目、3作目ではエルビス・コステロが歌を歌っていてこれまたいい感じであった。
その二人のCDがあることを知ってというか、中古CD屋で見つけて小躍りして購入。"ペインテッド・フロム・メモリー [ツアー・エディション]" (エルヴィス・コステロ & バート・バカラック, バート・バカラック, エルヴィス・コステロ)なんと同時に映画「オースティン・パワーズ」のCDも発見して購入。自分と同じセンスを持っている方が同時に手放したのだろうか。
聞いてみるとすごくいい。バート・バカラックの大人のミュージックをエルビス・コステロがしっとり歌っている。
バート・バカラックの名曲は、数多くのミュージシャンによってカバーというか歌われて、つまり数多くのバリエーションを楽しめることができる。バート・バカラックだからの曲の楽しみ方ではないだろうか。正直エルビス・コステロはこれまで聴いてなかったアーティストだったけど気になりはじめた。
このCD超おすすめです。