August 30, 2014

最近ブックオフで古本あさりにはまってる

SF小説が好きで読みあさってるのだが、新刊は文庫本でもそれなりの金額がするし、こだわりなく面白そうなのを読んでいるし、むしろ昔の作家等の方に興味もあるので、古本がいいかなあと思ってる。それにハヤカワSF文庫だと大きな書店でもないとタイトルがそろってないし、絶版も多いのでむしろ古本の方でしか手に入らなかったりする。

つい最近まで知らなかったのだけど、ブックオフだと100円(税抜き)の古本が山ほど並んでいる。文庫本や新書だけではない。ブックオフではセールもよくやってるようで、通常価格の古本文庫本がセールで半額なんていうこともあったので、こういう時は200円くらいでもっと新しい本が手に入る。
100円の値付けがされる本には3種類くらいあるのかなあと思う。1) 日焼けやスレなどで汚れている。 2) 出版がかなり前で古い。 3) 人気などで出版数が多く入手が容易なので在庫もある。 ベストセラーでつい最近まで新聞の広告欄にも出てたような本もあるので、興味を持っていて読み逃していた本が手に入る可能性もある。

ブックオフは普通の古本屋さんとは値付け方が違うのかな? 古本屋さんで並んでいるようなそれこそ古本は少なく、まだ鮮度のあるような古本を取り扱っているようだ。だから、読み逃した本を見つけ格安で手に入れるのにブックオフは適しているということになるのかな。

August 13, 2014

NHK少年ドラマシリーズのファンにおすすめ『地球への遠い道』(眉村 卓)

角川文庫の『地球への遠い道』(眉村 卓)には、書籍タイトルの『地球への遠い道』と『さすらいの終幕』という2編がおさめられている。
好みなのは後者の方。なぜかというと、かつての人気テレビドラマであるNHK少年ドラマシリーズでいかにも映像化されそうな作品だからだ。眉村卓さんの作品のうち『まぼろしのペンフレンド』『なぞの転校生』『ねらわれた学園』などがNHK少年ドラマシリーズで映像化されており、いずれも『さすらいの終幕』のように主人公が(たしか)中学生で舞台設定も似ている。『さすらいの終幕』はタイムトラベルもので実はヒロインは現代に取り残された未来人だったというお話。
『地球への遠い道』の方は、他の太陽系外の5光年くらい遠くにある惑星に移住した人類が地球に帰ってきたのだが人類は滅亡していて…というお話。(地球との通信に往復9年かかるのに、宇宙船では2年というのは、どうして?) そういえば、『さすらいの終幕』も『地球への遠い道』も、正義感あふれる少年が主人公で、淡い恋に落ちるなぞの少女がヒロインという設定は同じだった。だから1冊にまとめているのかな。
谷俊彦さんの挿し絵イラストもいいです。この方、『時をかける少女』のイラストを担当した方なんですね。NHK少年ドラマシリーズのファンなら必読の一冊には違いない。

August 09, 2014

超ひも理論や暗黒物質に興味があればおすすめ『重力の影』(ジョン クレイマー)

巻末に著者のあとがきがあり、小説のなかで使われている本物の物理理論と著者が味付けの偽理論が説明されているので理解に役立つ。本を読んでいる時に感じていたのは、実に物理理論に詳しく生々しいということだったが、同様にあとがきで著者が執筆当時現役の物理学者であったというのを知って納得。wikipediaによればハードSFとは、「科学性の極めて強い、換言すれば科学的知見および科学的論理をテーマの主眼に置いたSF作品」というらしいが、超ひも理論(超弦理論)をかじって何冊か本を読んでる者としては、ストーリーの核になってる、われわれの世界が実は10次元とか11次元で、ダークマターの謎をあわせると平行宇宙の存在が考えられる、平行宇宙の間を影響し合うのは重力だけ、というのは夢物語ではなく現在論理物理で研究されていることなのである。そういう面でわくわくしながら作品を楽しめることができた。
本職が物理学者なのに小説の腕前もなかなかのようで、ストーリー展開ももちろん素晴らしく、ロマンスあり、バイオレンスあり、産業スパイも登場して話が広い。 この小説が書かれた当時、まだインターネット普及の前で、コンピュサーブなどのパソコン通信全盛期だったせいかアナログのモデムまでも活躍しているが、IBMのメインフレームやらDECのVAXや初期のMacintoshさらにはApple IIまで出てくるのは懐かしかった。
ストーリーのラストは物理学者が出てしまったのか、ちょっとそんな無責任にこんな大変な理論を世界中にばらまいちゃっていいの?と心配になる終わりかたで締めくくられる。その後の地球上の平和が心配っちゃ心配になる。

"重力の影 (ハヤカワ文庫SF)" (ジョン クレイマー)

August 07, 2014

まさかあの月が…という壮大なSF小説『反逆者の月』(デイヴィッド ウェーバー)

ネタバレさせると、月はスターウォーズのデススターのような戦艦だった!! ただし、それは舞台の一部であって7万年に渡る地球と人類の歴史にかかわるストーリー。
あれっと思うようなストーリー展開がなかにはあるが、SF小説だからエンターテインメントとして楽しめればいいわけで、その点映画化されてもおかしくないような面白さがある。宇宙戦艦や武器や異星人やコンピューターも映像化されたらさぞかし魅力的になりそうだ。
7万年前に連絡ができなくなってしまた帝国の存亡が怪しいとか、あと2年で地球に攻めてくる異星人アチュルタニ(実は恐竜を滅ぼしたのはこいつらの仕業だった!)はスタートレックの生命体8472みたいなやつなのかとか期待をいだかせたまま終わるし、どうも続編があるようで気になるが、文庫本で500ページ近い厚さなのでちょっと覚悟は必要かな。

"反逆者の月 (ハヤカワ文庫SF)" (デイヴィッド ウェーバー)

August 05, 2014

消費大国アメリカでも意識が変わりはじめている。『ヒップな生活革命』(佐久間 裕美子)

“ヒップ”というのは、“ヒップスター”の略で、「ヒップであることは、文化の嗜好において先鋭的なセンスを持っていること、主流に対する対抗的またはアウトサイダー的要素を持っていること…」ということのようです。まあそういうタイトルに使われている言葉云々よりも、書かれている内容の方がどうかということであり、自分が理解した主題は、「アメリカでも大量生産大量消費という生活に疑問をもち、日本で言う地産地消のようなスタイルあるいは物作りを目指して起業する人が増えてきている」でした。まさに私がチャレンジしていきたいと思っていることに通じている。
紹介されいるのは、コーヒーショップ、ホテル、野菜生産、時計、斧(!)、デザイナーと工場のマッチングサービス、紙の雑誌などなど。幅広く紹介されている。参考になるなあ。
ちょうどこの本を読み終えてながめていた雑誌『BE-PAL』の2013年11月号では、アウトドア用品を少なければ一人でデザインして製造し販売する“ガレージブランド”が多数紹介されている。少々びっくりした。工芸やクラフトの世界に目を向けていたら、実はアウトドアグッズのような分野でもムーブメントは起こっていたんだ。私個人的にはますます面白くなってきたし、やっぱりそういう方向に向かっているんだと感じてうれしい。

"ヒップな生活革命 (ideaink 〈アイデアインク〉)" (佐久間 裕美子)

August 01, 2014

会社を辞めた理由はこの本に書かれていた。『減速して自由に生きる: ダウンシフターズ』(高坂 勝)

昨日をもって会社を辞めて脱サラを目指すことした。理由はいくつもあり、その総合的な結果としてこの道を選ぶことにした。最近この本を読んでほとんど共感できることばかりだった。まさにこの本に書かれていたことを考えていた。55才になった自分の人生をここらで“ダウンシフト”させてスローでシンプルな生活に切り替えたい。金銭的な余裕を捨てても時間的な余裕に切り替える。今日から私もダウンシフターズです。
書かれていないこともある。簡単に言うと、ITやインターネットに対する失望感だ。罪悪感に近いかもしれない。インターネットは人々の役に立つ、そのインターネット業界に携わっていきたいと約10年前に感じて建設業界から転身した。今でもある面ではインターネットは確かに人々の役に立っている。コミュニケーションに関する利用によって、住む地域や利用するデバイスにかかわらずいつでも自由に会話ができるというのはすばらしいことだと思う。しかし、ITやインターネットは貧富の差を拡大させているのはまずい。“効率化”のために活用され、結果的に人間の仕事を奪っている。そのITやインターネットの片棒はもう担ぎたくないということだ。
そもそも正社員でも明日が保証されていない今の世の中、富裕層はごく一部で、そこに富みは集中している。労働時間を提供しても生活がままならない人はどんどん増えていく。個人の能力、合理化、効率化という言葉にだまされてはいけない。富裕層のあくなき強欲さの餌食になるだけだ。大きな会社に勤めても幸せな人生は約束されない。そろそろ違うことに人生の価値を持って生きていく世の中に変わっていかないとならないと考えている。この考えを実践したくて会社を辞めた。


"減速して自由に生きる: ダウンシフターズ (ちくま文庫)" (高坂 勝)