ジュブナイルSF『消えた町』(光瀬龍)

光瀬龍のジュブナイルである。NHK少年ドラマシリーズで映像化されていると思っていたけど記憶違いだったが、いかにもNHK少年ドラマシリーズになりそうなストーリーで面白い。中学2年生の男3人組とクラスのマドンナという登場人物がマドンナの叔父が作り出してしまった異次元に迷い込んでしまい騒動が起こる。ほとんど同じ世界や恐竜の世界、さらには宇宙人に攻撃されている世界というのが分かりやすい。主人公である勇敢でリーダーシップのある少年が解決していくというのもお決まりのストーリーだけど、水戸黄門の印籠の用で飽きずに楽しめますよね。
あとがきで光瀬龍のデジャブの記憶が書かれているが、デジャブが実は異次元あるいは平行宇宙の話であればという発想のようだ。カバーイラストと挿絵が清水勝という方で昭和のテイストが小説を引き立ててくれてます。

"消えた町 (1981年) (徳間文庫)" (光瀬 龍)

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