東急建設に入社し最初の配属先は名古屋支店の現場。
名古屋市栄区東新町で高速道路と共同溝を作っていた。
大学の土木工学科を出ていても知らない言葉だらけ。
共同溝という言葉はわりと一般的に通じるかと思うけど、「洞道」なんて使わないよね。
Wikipediaによると、
洞道とは、通信ケーブル・ガス管・送電線などの専用管路トンネルのうち、特に敷設・撤去・保守作業用に人が立ち入れる管径のものを指す。
あとは面倒なので説明しないので気になったら調べてね。
どこに何を作るかは測量によって、場所は「トンボ」などの「丁張」で明示する。
トンボは杭と「貫」でまさにトンボのような見た目になるからですね。
丁張で杭を打つのに使うのは「掛矢(かけや)」。
掛矢を振るのが上手い人はカッコよかったなあ。多分こういう人は餅つきも上手いはず。腰で打つ。
高速道路のコンクリートで造る橋脚は設計基準が高かったのか「デゴイチ(D51)」が使われていた。とても太い奴だった。
横の鉄筋とは「鳶」が「はっか」を器用に回して「結束線」で結えていく。
鳶は夏でも長袖姿。刺青入れてる人が多かっただろうし熔接もするから火花で火傷防ぐためかな。
作業がうまく進んでない箇所で「スコ」を自ら使ったりしたけど、現場監督は作業着を汚しちゃいけないと言われた。
掘削した土を運ぶのに「ネコ」も使ったかと思う。
現場監督は作業を指示する方だからだね。
物の場所を動かす時も「よっこ」してと指示する。
コンクリートの橋脚は型枠を外すときは誰でもちょっと緊張するはず。
「ジャンカ」が目立ったら大変だ。あったらモルタルで化粧でもしないとまずい。
とかね。
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