おすすめ韓国ドラマ『天気がよければ会いにゆきます』

「グッドナイト書房」の店主イム・ウンソプと元チェロ講師のモク・へウォンの恋の物語『天気がよければ会いにゆきます』
韓国語タイトル『날씨가 좋으면 찾아가겠어요』
ソウルでの生活に疲れ、高校時代を過ごした、叔母がペンションを営んでいた町に帰ってきたモク・へウォン。
その元ペンションのすぐ近くで書店を営むイム・ウンソプはへウォンと高校で同級生。
ウンソプは小さい時からずっとへウォンを恋し続けていたが、、、というストーリー。

ひと冬の恋のストーリーはゆったりと流れていく。
ドラマティックな展開があるわけでもないが、そのゆったり感が心地よい。
書房がストーリーの場の中心で、へウォンの叔母は元ベストセラー作家という文学的な舞台せってもあって、詩を引用するような台詞が多数盛り込まれている。
最終の最後に制作側からのメッセージがあるが、その内容を読めばこのドラマで何を伝えたかったのかがよく分かる。
地方の小さな町が舞台で、田園の風景や、農作業の人たち、町のイベントなど大都会じゃない韓国を見るのも興味深い。

いい台詞ばかりなんだが、あえて脇役キム・ボヨンの言葉を引用したい。
キム・ボヨンはへウォンの親友であったが、ボヨンの心無い言動で仲違いしたまま。ボヨンは高校時代に実はウンソプに恋していたという複雑な関係でもあるなか。

ヒビが残ったらダメなの?
傷ひとつないことが正しいとは限らないわ
時間が経てばヒビも入るし傷もつく
完璧な関係なんてない
ヒビが入ろうが傷がつこうが大したことじゃない
人は完璧じゃないわ
だから時にはミスも犯す
そうしたら謝って修復して
そうやって生きていく


この台詞は他の登場人物みんなにも当てはまっていた。
実在の我々みんなにも当てはまることだなあと思う。


へウォンがチェロを弾くつながりもあってか、BGMもまたいい。
へウォンが高校時代に教室でピアノを弾くが、今日はサティのジムノペディ。
BGMは、歌のあるものもいいのがあるけど、チェロや、ギターや、ピアノや、アコーデオンのインストゥルメンタルはバッハのようでもありしんみりとしたシーンを引き立てていた。


こういうドラマをヒーリング系というらしい。
韓国での視聴率は良くなかったようだけど、韓国ドラマらしくない点もあるようだ。
癒されていいじゃないのかなあ。
へウォンがウンソプの温かさで変わっていくように、傷を持った人は、誰かしらから温かみをもらって、それは意識しないででもいいだろうし、そうして元気になっていけるんだろ気付かされたドラマでした。




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