膵炎から胆嚢除去に至る顛末

5月の下旬だった。

夜中、急に胃のあたりが痛みだしそれは激痛に変わった。

胃薬を飲んでも効果はなく耐えられないような痛み。

救急車を呼びたいくらいだったけど、痛みが弱くなる時間帯もあったので、朝に病院に自力で行った。

CTやMRIの検査なども含めて、膵炎との診断。でもその頃には痛み止めの点滴が効いたのか痛みは治っていた。

しかし膵炎を甘く見てはいけなようで、即入院。2日ほど絶食して点滴。その後もお粥から再開でして、1週間近く入院した。循環器系の専門医がいないので、外科の先生の診断結果としては、膵管に胆石が詰まりそれで膵炎を発症したのであろうということだった。先生の意見としては、この段階から胆嚢をとった方がいいというものだった。

痛みが治ると別に普通の体調になるので、食事には注意しながら過ごしていた。

ところが、10日ほど経ったやはり夜中にまた同じ痛みが襲ってきた。食事の内容で胆汁が排出され、それに伴って胆石が落ちて詰まるという仮説なのだが、今回はチョコレートやシュークリームがいけなかった。単純に脂濃い食事という意識だけだったが、実はスイーツにもバターが含まれていてこれもいけない。その時も即入院で同じような経過をたどる。

専門医のいる病院で検査を受けることにした。胆管内視鏡検査というのも行ったが、明確な原因は明言されず、胆石であろうということで年末まで様子を見て胆嚢を取るかどうかの判断をすることにした。

10月下旬。それほど脂濃いとは思わなかった弁当の酢豚を食べて胃のあたりに少々痛み。その1週間後くらいには、クリーム餡が入った焼き菓子を食べた後すぐにやはり胃の痛み。激痛ではなかったものの先に入院したような痛みの類だったので、最初に診てもらった病院に行くと、血液検査の結果で肝臓の値が異常。すぐに胆嚢をとった方が良かろうという見立てだった。

ということで専門医を再度訪ね、年末に胆嚢を除去する手術となった。

実は妻も、義理の妹も胆嚢が既に無い。そういうこともあって術後も含めた不安は無かった。普通に食べて、普通に生活している。

手術と入院はあっけないほど楽だった。

手術前日に入院して5泊。手術は2時間ほどで、手術翌日には普通に歩いていた。手術痕もよく見ないと分からないほど小さい。手術後に飲む薬も無かった。

食事は半年間気を使い、揚げ物はもちろん、クリームのあるケーキなども食べていなかった。胆嚢を取って、そういう気遣いは要らなくなったのはありがたい。

胆嚢って必要なんだろうか?

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