August 29, 2015

昭和時代の伊達橋の写真

古い写真をながめていたら伊達橋(福島県伊達市)を写したものが3枚ありました。伊達に住んでいたとき阿武隈川は散歩コースであり部活のランニングコースであり、伊達橋は中学校への通学路。
一枚目の写真は、箱崎側で撮影したものですね。色があせてますがカラー写真です。父はこの写真で言うとこの対岸あたりで釣りをしてましたが、この写真でも何人かは釣りでしょうか。左の古い方の伊達橋には路面電車(福島交通軌道線)がちょうど走ってます。つまり昭和46年以前の写真ということになります。冬です。寒そうですね。
2枚目の写真では、大雪で除雪作業をしてる。わざわざこんな写真を写してるので相当な大雪だったんでしょうか。車が通れるような様子は全くありません。昭和41年(1966)に竣工だそうだけど、まさか開通前? 除雪してるのでそういうことではないと思いますが、それはよく分かりません。
冬寒いと古い方の橋の上はアイスバーンになってました。ツルツルです。中学校に登校する時、滑りそうで怖かったのを今でも覚えてます。今は温暖化でそんなことはなくなったかな?
3枚目はまわりが草に覆われた写真。2枚目の写真もそうですが、長岡方面から箱崎方面を写したものですね。いずれの写真にも自動車が写ってないのは数がまだ少なかった時代だからなんでしょうか。それだけでも昭和のゆったりした時間を感じます。

なお、現在の姿などはこちらに詳しく紹介されてました。参考まで。
おまけで、写真の裏に押してあったスタンプの画像です。
「布田写真商会」長岡にあった写真屋さんです。写真はいつもここで現像してプリントしてもらってました。レコードも売ってて、イーグルの「ホテル・カリフォルニア」はここで買ったような気がします。


June 07, 2015

村田暁彦 水彩画ギャラリー

画家 村田暁彦の水彩画ギャラリーをオープンしました。

彼が数年前、水彩絵の具とインクで描いてはがきサイズの台紙の上に切り出し表現していた作品群です。つまり、いずれもはがきサイズです。
小さい作品ですが、きれいな色をその小さい空間からも楽しめるシリーズだと思います。
かくなぐったようにも見えますが、彼はこの中に何かを見ています。ただし、何を絵の中から見つけるのかはそれぞれの人しだいでしょう。
小さいですが、部屋の中にあると存在感があり、アクセントになるかと思います。

なお、大学前後の作品は彼の知人が昔公開した「村田暁彦's ギャラリー」をご覧になると分かりますが、かなり時期によって描いているものが違います。自画像を見ているとそのすごさがよく分かるはずです。
ちなみに、下記は東京芸術大学油絵科首席卒業で大学から買い上げられた卒業制作です。描かれているのは彼の家族。つまり、私の妻もどこかにいるんですねー。



June 06, 2015

長野県坂城町のバラ公園

長野県の上田市周辺をドライブしていると「さかき千曲川バラ公園」という看板を以前から目にして薔薇好きとしては気になっていた。

ちょうど長野県のこの地域でもバラのシーズン到来なので行ってみました。軽井沢からはサンラインを使って小一時間。
2015年は5月30日(土)〜6月14日(日)は「第10回 ばら祭り」だそうです。駐車場は普通車で300円。平日でしたが、まあまあの人出でした。売店なんかは暇そうにしてたのは仕方ないでしょうね。6月1日に行ったのですが、満開と言っていいくらいの状況でした。

規模は、250種、2,000株だそうです。なかなかこれだけではどの程度なのかはよく分かりませんが。
昔からバラの栽培をしていたらしく、切りバラとして出荷するようなバラが多いんじゃないのかなというのが印象でした。正直自分の好きなバラはあまりありませんでした。


ちょっと不満なのは、品種の表示がしっかりされておらず、なかにははがれてしまっているものも数多く見かけました。
さらに、あきらかに品種を間違えている表示まで。
関係者の方は一生懸命やってるんでしょうが、こういうところを目にするとちょっと残念な気持ちになります。


軽井沢ではバラを数株植えてますが、寒いせいで育ちません。軽井沢でも日当りがよく高度も低めの所はレイクガーデンしかりでうまく育つんでしょうが、うちはだめなんですよね。でも、この公園で修景用のバラを見てなかなかいいなと思うのがあったのでまたチャレンジしてみようかと思いました。

その他の写真はこちら


March 13, 2015

1980年代のサラリーマンが主人公『素顔の時間』(眉村 卓)

1980年6月から1983年5月にかけて雑誌「野生時代」に掲載された短編7つがおさめられた短編集。

最も印象深かったのは一編目の『点滅』だ。
“所有欲”という感染症の存在を感じ感染することを恐れている大学教授とその教授にかかわる雑誌の編集者の物語だ。
さあこれからバブルがはじまろうという時に書かれたものなので、世の中が景気に沸き熱に浮かされたようにお金を湯水のように使いはじめていたそんな様子に眉村さんは発想を得たものなのかな。
印象に残ったわけは、なんだか最近資本主義が病気のように感じているからだ。所有する一握りの層と持たざるもの格差はどんどん広がっている。持つものはさらに追求していく。何かおかしい。所有欲というのが病気とみなされてもおなしくないのではないか。

巻末に眉村さん自筆という年譜が付いている。誕生から昭和58年まで、いつどの作品が書かれたのかわかるのでファンとしては貴重なものだと思う。

『素顔の時間』(角川文庫、眉村 卓)

February 06, 2015

鳥取家具工業の椅子をリメイク

リサイクルショップの家具コーナーでデザインのいい椅子を見つけた。デザインは北欧風と言っていいのではないかと思うような存在のありスッキリとしたデザイン。4千円を切る値段なので好きにいじってみるのも面白そうなので購入。


説明に鳥取家具工業とある。調べてみるとわりと有名だった家具メーカーのようだがすでに廃業している。裏面に「50.4.9」というゴム印の文字があるので昭和50年4月9日に製造されたものだろうか。すると40年あまり経っていることになる。ちなみに私が高校にちょうど入学した時かな。さすがに細かなキズはたくさんあるし、部分的には部材がずれている様子も見られる。

偶然、鳥取県立博物館で「知られざるプロダクトデザイナー小島基と戦後鳥取の産業工芸」という鳥取家具工業でデザイナーとして在籍していた方に関する企画展が開催されているらしい。この椅子もデザインされた方なんだろうか。

さて、もっと北欧風にということで、まずは塗装を変える。昭和な焦げ茶の塗装は高級感はいまでも伝わってくるけど、現代風ではない。全て落としてオイルフィニッシュにすることにした。しかし、この塗装落としに時間がかかった。部材が多いし平らな面が少ないので、ヤスリ掛けすること3日半。
塗装を落として気がついたのは、もしかしたら部材によって木材の種類が違うかもということ。最上部の曲げ木の部材はオークぽいけど、例えば平らな板は違うような気がする。それと、その最上部の曲げ木は真ん中で継いであった。
オイルフィニッシュは無色のものにした。オークだとすると色の経年変化はほとんどないらしいけど、木本来の表情を楽しめるので無色のオイルフィニッシュ。

座面はビニールで座るとこの季節ヒンヤリとするし陰気くさいので、やったことないけど貼りなおすことにした。
日暮里の繊維街に出かけゴブラン織りを調達。
座面張り替え未経験者なのでビニールの座面はそのままに、その上からの張り替えでなんとか完成。


いやいや、できには大満足。
それに十分楽しめました。
まずはダイニングの自分の椅子をこれに替えて使ってみるかな。

February 02, 2015

益子町には骨董/アンティークを扱う店が多いなあ

最近古い日本の家具がかっこいいなあと思ったり、自分で持ちたいと思ってる店の什器として昭和の家具を使ったら面白いかもなどと思っているんだけど、益子町に仁平古家具店という面白そうな店があるというのを知ったので行ってきた。

 仁平古家具店は、家具やガラス器、照明器具などなど昭和や大正の雰囲気満載で、そんなに高くないなあと感じた。きれいにしたり修理はしているんだろうけど、古びた味わいもそのままで、昔何かの店であった建物ともあいまって雰囲気もいい店でした。

この店の駐車場は道路向かいの益子陶芸村を利用するよう指定されているが、その益子陶芸村にも2つのアンティークショップがある。

Modern Loftも似たような品揃えだけど、品物の数が多いし、特にガラスの器が多いし気になるものがいくつもあった。昭和の未使用のコップは哀愁を感じさせるだけではなく、中にはデザインとして今でも古臭さを感じさせない物もある。 いろんな理由で今では作れないようなこともあるんじゃないのかなあ。そういうものを見つけて使ってあげましょう。

Modern Loftの向かいにあるお店の名前が分からなくなってしまいましたが、こちらは骨董屋さんという感じで様々なものを扱っているようでした。昭和のグラスが1個 100円というのに引かれたなあ。あとは古そうに煤けた竹籠。
全然商品とは関係ない話だけど、訪れたとき、BGMがボブ・ディランで、なんだか店にいた小さな女の子が曲にあわせて口ずさんでいたような気がして驚いた。お母さんである店主さんはボブ・ディランが好きなのかな。

益子陶芸村から出てわりと近いところにも何店があります。

Antiques道具屋は戸の多さがすごすぎる。古民家の解体で出てくるような引き戸がこれでもかというほどあります。これは自分の店で使ってみたい。
それに大正時代風のマントもかっこよかったなあ。おもちゃや文具などもありました。

圧巻は骨董えりか。とにかくすごい数と種類。地下から2階まで丁寧に見て回ったら1日かかるんじゃないかと思うような量のすごさ。アナログレコードでさえ1千枚くらいあるんじゃないかな。道具や槍や絵や人形や…。店の方も言ってたけど、何かを探している骨董マニアが行けばお宝を発見、いや発掘できると思います。

益子には陶器を見に行くのに何度も訪れているが骨董品というイメージは無くて、というか気がつかなかったと言っていいくらいだった。正直言って益子のメインストリートである城内坂で覗く店は3店だけでやっぱ笠間の方がいいなあと毎回思ってしまうんだけど、こういう骨董屋さん巡りという楽しみもあるとまた益子を訪れてみたいと感じたのであった。

December 26, 2014

ポール・マッカートニーのトリビュートアルバム『アート・オブ・マッカートニー』

タワーレコードでぶらぶらおすすめCDをながめてると結構気に入って買ってしまうんだけど、今回はポール・マッカートニーのトリビュートアルバムを見つけて購入しちまった。ポール・マッカートニーのファンにはオススメ!!

こういうアルバムでは誰がカバーしてるのかということと、選曲がどうかという2点で判断することになると思う。

歌っているアーティストの一部しか正直知らないけど、ビリー・ジョエルは2曲も歌っててそのうちの1曲は『007 死ぬのは奴らだ』なのだけど本家ポール・マッカートニー並の完成度になってる。カントリーの大御所ウィリー・ネルソンはなんと『イエスタデイ』をだみ声で歌ってる。その他にもKISSが『ヴィーナス・アンド・マース/ロック・ショー』、ボブ・ディランが『今日の誓い(Things We Said Today")』などなど。

選曲について言うと、ビートルズ時代のものが3分の1くらいかな、『ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード』『レット・イット・ビー』『ヘイ・ジュード』などの名曲はもちろん、『ホエン・アイム・シックスティー・フォー』という個人的に思い入れのある曲も入っててうれしい。
ウイングス時代のものもしっかり入ってて大満足で、『マイ・ラヴ』『ジェット』『あの娘におせっかい(Listen To What The Man Said)』『幸せのノック(Let 'em In)』なんかが好きだなあ。

他にも歌い手はいといろな関係があって選ばれているようで、下のHMV記事を読むと参考になる。
豪華メンバー参加!ポール・マッカートニー、トリビュート・アルバム絶賛発売中!
ちなみに日本版には井上陽水も入ってるようです。編曲というのかわからないけど、楽器の音量のバランスがいまいちぽいんだけど違うかなあ。

"アート・オブ・マッカートニー~ポールへ捧ぐ(初回限定盤)(DVD付)" (オムニバス, ジェフ・リン, バリー・ギブ, ジェイミー・カラム, KISS, ポール・ロジャース, ロジャー・ダルトリー, デフ・レパード, ザ・キュアー, 井上陽水, ビリー・ジョエル)

December 23, 2014

怨念をめぐる闘い『ねじれた町』(眉村 卓)

学園もののジュブナイルなんだけど舞台設定が面白い。
中学生である主人公はある町に引っ越してくる。『ねじれた町』というタイトルのように、その町では住人の念じる通りにタイムトラベルできたり瞬間移動でき、つまり“ねじれ”ている。江戸時代からの家柄が引き継がれており、因習めいたものによってねじれている。住民たちは意思の力で妖怪や鬼を出現させることができ戦う。主人公はその町や住民になじめず反発し、その怨念とも言える意思が莫大なエネルギーを生んで、主人公がその町を大きく変えることになる。
テーマとして感じるのは、旧態依然としたものから若い人によって脱却しないとなかなか変わらないよね、というようなメッセージだ。町をねじれさせている原因は町と住民がひきずっている怨念なので、その怨念渦巻く階級闘争のようなストーリーでもある。

「鬼の日」というの行事が大きな節目となるが、こういう不思議な祭りというのは現実にも日本各地に存在しているかと思う。何気なく、意味もちゃんと知らずに参加してる祭りが実はびっくりするような逸話を持っていてもおかしくないですよね。

『ねじれた町』(眉村 卓)

December 19, 2014

NHK少年ドラマシリーズで映像化された『夕ばえ作戦』 (光瀬 龍)

『夕ばえ作戦』と『暁はただ銀色』の中編2編からなる。

夕ばえ作戦』はNHK少年ドラマシリーズで映像化されている。見てるはずなのにどんな映像だったかストーリーも含めて覚えていなかった。wikipediaで調べると山田隆夫さんが主役だったようだ。そういうばなんとなくそんなドラマを見たような気がする。
話はとてもスピーディーなストーリー展開で面白い。ジュブナイルでよくある中学生が主人公で勇敢に敵である風魔忍者と立ち向かっていくわけだが、現代から持ち込んだ小道具がまた当時の中学生ならだれでもハマってたようなものなので入り込みやすい。東京の大岡山周辺が舞台で、多摩川なども出てきて現実感を漂わせている。江戸時代の忍者よりも現代の中学生の方が体格はいいし、運動能力も高いという発想で忍者にも軽く勝ってしまうんだけど、そういう発想もありだよなあ。
人間がばったばったと闘いで死んでいくし、あわいロマンスめいたところもあるけどハッピーエンドではない。光瀬龍さんの作品にはこういうところがあるのかな。

『暁はただ銀色』の方も『夕ばえ作戦』以上ともいえるくらい面白いストーリーだった。これもまたNHK少年ドラマシリーズで映像化されているけど、まったく覚えてない。でも映像化すると迫力ありそうなシーンがたくさんなので映画化されてもいいくらいじゃないかと思う。一気に読んでしまった。
こちらも中学生が主人公で、立ち向かうのは宇宙人。宇宙人の地球侵略に立ち向かうのである。とっても勇敢。直接戦うというよりもヒロインをめぐる謎を解明してくような物語である。

解説が眉村卓さんなのだが、こういったジュブナイルの時代背景が書かれている。私も購読していたが、当時は「中一時代」とか「中一コース」の雑誌をみんな年間購読していたと思う。人気な雑誌だったわけで、その中に掲載する小説としてジュブナイルのSFだったわけだ。こういう雑誌そのものが絶滅したであろうから、それにともなってジュブナイルも生まれてこなくなっているのかな。

『夕ばえ作戦 (ハルキ文庫)』 (光瀬 龍)

December 17, 2014

売るためには消費者の心理にうったえるという『そそるマーケティング』 (電通感性工学ユニット)

小売店をはじめたいと考えているので売れるようにするためにはどうすればいいかという勉学のつもりで読んだこの本はとても面白かった。
(ちなみにブックオフで100円で購入!こういう本を中古で読めるというのはすばらしいことです。)

とても簡単に言うなら、人間は、経験などでストックされた情報と、新たに届いた情報が反応してアクションを起こすという考え方をマーケティングに応用しようと言うものだ。反応の形態として、「なるほど会話」「ギャップ会話」「磁石会話」「書き換え会話」という4種類あるとし、ストックされた情報を補完したり、否定的に新たな情報として認識を変化させるなどの方法をとる。

著者が電通のグループだけあって説得力あるし、読んでいるとなるほどと納得してしまった。事例としてはユニクロのGUや化粧品のドクターシーラボが取り上げられていが、SNSやブログなども含め顧客とのコミュニケーションで結構誰でもできそうなことだと感じた。
早く実践で応用してみたいものだ。

『そそるマーケティング』 (電通感性工学ユニット)

December 12, 2014

『深夜放送のハプニング』 (眉村 卓)

『深夜放送のハプニング』と『闇からの誘惑』というジュブナイル中編2編からなる1冊。

『深夜放送のハプニング』は、深夜ラジオ番組のDJをつとめるイラストレーターが主役の短編3つから構成されている。
かつてラジオの深夜放送は、中高生ならみんな好きなDJがいてその番組を楽しみに聞きそしてリクエストはがきを送っていたんかじゃないかな。そういう時代背景もあり、ティーンエイジャーの文化に大きな影響を与えていたいわば花形だったと思う。そういう場において起こるちょっと怪奇現象も含んだ作品だ。あとがきを読むと作者の眉村さんもDJをやっていたらしい。そういう経験からの発想なんでしょうね。

『闇からの誘惑』は中学を舞台としたいかにもジュブナイルといえる作品。
新任の先生が実は新人類=ミュータントで、主人公の中学2年生がその組織に取り込まれようとされるストーリーだけど、ストーリーは今後の展開を予感させるような終わり方をしているので、もしかしたら続編があるのかな。
その中学校で中学生たちを組織化するための表向きの団体が“読書研究会”で、主人公はすでに“読書部”に所属しているので“同じような団体に所属するわけにはいかない”という理由もあり拒絶するというのがなんだかおかしかった。
ミュータントである先生は心を読んだり人をコントロールすることができる。超能力者は『七瀬ふたたび』を思い出させるなあ。

『深夜放送のハプニング (角川文庫)』 (眉村 卓)

December 11, 2014

キヤノンの小型プリンター IP2700購入

プリンター複合機の調子が悪いんだけど年賀状投函の時期になってるので思い切って急場しのぎの意味も含めインクジェットプリンターを購入。
キヤノンのIP2700という機種です。

実はかなり前からこの機種の購入は考えていた。理由は名刺サイズが印刷できるということ。近い将来名刺サイズの印刷が必要になると考えているのだけど、名刺サイズを印刷できる機種というのがとても少ないらしい。以前は多かったらしいけどなんでだろう。ネットで名刺印刷が格安で頼める時代になったせいなのかなあ。

二つ目の理由は安いということ。最近では税込みでも4,000円を切っている。インクの方が高いんじゃね、ぐらいの金額なのでまあ失敗してもいいし、壊れてもいいくらいの金額かなあと思う。

使っているパソコンはMacの2台あるんだけど、デザイン用はMac G5。つまりPowerPCのOS X v10.5という代物。最新のプリンタードライバーで対応してくれるかなあとか心配だけど、イラストレーターから直接印刷できなくてもPDF経由とか手はあるだろうということでそこまでは確認せずに購入した。
届いてまずはこのMac G5で印刷できるか確かめてみたら、できた!! 付属しているメディアに入っているセットアップがちゃんと動いて設定問題なし。キヤノンさん、すばらしい。

ということで年賀状をこれから完成させるのである。


October 19, 2014

ジュブナイルSF『消えた町』(光瀬龍)

光瀬龍のジュブナイルである。NHK少年ドラマシリーズで映像化されていると思っていたけど記憶違いだったが、いかにもNHK少年ドラマシリーズになりそうなストーリーで面白い。中学2年生の男3人組とクラスのマドンナという登場人物がマドンナの叔父が作り出してしまった異次元に迷い込んでしまい騒動が起こる。ほとんど同じ世界や恐竜の世界、さらには宇宙人に攻撃されている世界というのが分かりやすい。主人公である勇敢でリーダーシップのある少年が解決していくというのもお決まりのストーリーだけど、水戸黄門の印籠の用で飽きずに楽しめますよね。
あとがきで光瀬龍のデジャブの記憶が書かれているが、デジャブが実は異次元あるいは平行宇宙の話であればという発想のようだ。カバーイラストと挿絵が清水勝という方で昭和のテイストが小説を引き立ててくれてます。

"消えた町 (1981年) (徳間文庫)" (光瀬 龍)

October 09, 2014

『タイムマシンのつくり方』(広瀬 正)

広瀬正さんのタイムトラベル系の短編を集めた本である。
この本を購入してまず驚いたのは解説の長さだ。筒井康隆さんが書いてるのだけれど25ページもある。こんな長い解説を見たことはない。
本を読み終え解説を読んで理由が分かった。広瀬正さんは47才の若さで亡くなったが昭和のSF黎明期に筒井康隆さんなどと同時代にあった広瀬正さんは結構苦労もしていたようだ。特に広瀬正さんがテーマとしていたのがタイムトラベルもので、かなりこだわっていたとのこと。本書の最後に小説ではないので付録として「『時の門』を開く」という一編が添えられている。ロバート・A・ハインラインの『時の門』を分析したものだがそのすごさに小松左京さんが推薦しているのはこの本が広瀬正さんの回顧録のようなものでもあるのかと思う。
作品のなかでは、『化石の街』が面白かった。時間の進み方が遅い街に迷い込んでしまった主人公。逆に言うと主人公の時間が恐ろしく速く進んでいたので…というようなお話。
『オン・ザ・ダブル』も主人公とその他の世界の時間の進み方が違ったらどうなるかという話だけど、こちらは科学の実験で意図的に時計の進み方を変えてみたらその人の行動も変わるのではないかというもので、もしかしてありえるかもと感じてしまう。
『異聞風来山人』は平賀源内は実はタイムトラベルしていた、というお話で、解説によると当時のSF作家たちのあいだで平賀源内について未来から来た人間じゃないかと言う話題があったそうだ。
『二重人格』も面白い。平行宇宙がある拍子に一人の人間を接点に混線してしまい…という物語。舞台設定なんかも面白いので映像になったら楽しそうだ。
『鷹の子』はSFではなくホラー。母親の子に対する愛情の怖さかな。
『あるスキャンダル』はロボットもの。どんどんこの物語りが現実に近づいていて面白い。
筒井康隆さんの解説を読むだけでも価値ある昭和SF タイムトラベルものの一冊だと思います。

"タイムマシンのつくり方 (集英社文庫)" (広瀬 正)

September 29, 2014

日用雑器の美「nid(ニッポンの イイトコ ドリ) vol. 34 -エブリデイ・民芸-」

"nid34 ムサシムック (MUSASHI MOOK)" (エフジー武蔵)

nid = “ニッポンの イイトコ ドリを楽しもう。”という雑誌だそうだ。一か月以上前に購入したこの雑誌を今日はしっかりと読んでみた。2014年7月19日発売の号は「エブリデイ・民芸」ということで民芸特集。
最初のページからいいこと書いてある。
「民芸とは、すなわち民衆的工藝のこと。
柳宗悦は人々が生活のために手を動かして作るものにこそ、真の美しさがあると唱えました」
まさに私が自分でやりたい店のコンセプトです。

砥部焼梅山窯の写真が数点紹介されていたが、他に気に入った物がいくつかあった。

小代焼 瑞穂窯のタイル。福田るいさんという方が作家さんらしい。女性的な柄がベージュや茶色の色とあいまって美しい。このタイルで壁のアクセントに埋めたらさぞかしいいだろうけど、ケーキ皿のような使い方もいいかもしれない。

大井川葛布の葛布織物。雑草といってもいい葛の蔦から作る織物だそうです。軽くてとても繊細な感じだけど光沢もあって美しいそうで、ストールやスカーフの写真が紹介されてます。襖にも使うそうで何十年も保つとか。自分でも作ってみたくなった。

彦坂木版工房の木版画。野菜やパンを題材に木版画にしてます。淡い絵が優しく可愛い。食卓の脇の壁に飾ってあると家族の食事も自然と和むんじゃないかなあ。週末から長野県上田市の“パン屋さん”で個展があるらしいので行ってくるかな。

September 26, 2014

古都で観ることができるデザイン

京都と奈良を観光する目的の一つとして楽しんでしたのはお寺や神社などで目にすることができるデザインです。何百年も残ってきたような色や模様などには優れたものがいくつもあるはずです。結構そういうデザインばかり写真に撮ってました。

興福寺の几帳

興福寺の東金堂の入り口にかかる布。のれんとか幕とかなんと呼ぶのか分からなかったのですが、どうも几帳というらしいですね。鹿二頭がが向かい向かい合いその上に樹木があるような図案です。その絵もいいのですが、布の生地の色や、縦に並ぶ別の帯のピンクが可愛らしくそして組み合わせがいいなあと思います。

下賀茂神社の紋

下賀茂神社の紋だと思いますが、葵ですね。実にシンプルだけど左右に分かれたバランスもいいと思うし、紋の上に、横にぐるっと提灯を回っている図案もスッキリしていてマッチしてます。

龍安寺の裏庭

龍安寺の石庭を見た後の順路で目にする裏庭に面するところです。建物は白と茶色。庭の緑と合わさって奇麗です。ガラスはもちろん近代のものですが、昔からあるようになじんでます。窓の上のデザインもいいですね。

二条城の瓦

二条城の庭の池に近いところにある屋根の瓦です。菊の瓦とは面白いし、立体的な形が現代的ですね。これを見たときはびっくりしました。

二条城の入り口

二条城の入り口。金色の金具できらびやかな部分もあり、何も色が塗られてない木の肌そのままの部分もあり、でもバラバラではなくて全体としてはまとまってると思います。写真の下の方の格子のデザインも単純じゃないですね。

八坂神社の塀

八坂神社の塀です。朱色の枠と、木の茶色と、その内側の緑と白がいい調和をしてると思います。草と蔓(?)の模様もいいですね。

清水寺の灯籠 1 清水寺の灯籠 2

この2点はいずれも清水寺でそれもすぐ近くにありましす。方や銅が錆びた緑色で、もう一つは金色。植物の模様という点では同じですが、全然違います。

目にして撮影したものの一部ですが、格子戸の模様や、金具の形状や模様や、壁全体で見た時にそれがどう配置されているのかなど見てて飽きませんでした。現代のデザインに参考になることも多いでしょうし、デザインを見る目を養う勉強にも古都はいいですね。

September 25, 2014

奈良町物語館で展示即売されていた「ワーキングセンターいづみ」の製品がとてもよかった

奈良市内を散策して入ってみた奈良町物語館は、伝統的な建物を改築してギャラリーとしてあるいは各種イベントなどに活用できる施設のようだが、訪れた日には草木染めの布製品が販売されていた。
麻や木綿を素材とした織物は色合いや風合い、手触りもとてもいいし、お値段も安い感覚だったので一目惚れしてテーブルクロスを購入させていただいたのだが、その時はどういう工房がやってるのか分からなかった。帰宅してテーブルクロスと一緒に入っていた説明書を見て驚いた。京都府の社会福祉法人 いづみ福祉会という施設のワーキングセンターいづみという活動で制作されているもの、つまり障害者の方々が作られていたのだ。織物を見ても全くそういう印象はなく、むしろ色やデザインのセンスに感心していた。以前軽井沢で見た、やはり上田市の障害者の方がカッティングシート作るバッグのすばらしいデザインぐらいのインパクトを感じた。作業だけではなくデザインも障害者の方がされてるのだろうか。
ワーキングセンターいづみの作品はネットを検索しても出てこない。とても残念だ。もっと紹介され評価されるべきだと強く思う。

September 24, 2014

京都と奈良に行ってきました

京都の紅葉シーズンにはまだ少し早いけど、たぶん20年くらい行ってなかったので思いたち妻と二人で小旅行してきました。 時間を有効に使うため、東京駅から深夜バスで京都まで移動。バスは横3列でリクライニングもできるシートだけど、寝られません。寝られたのは合計で2時間くらいかな。東京駅近くの駐車場を22時に出発し、京都駅には朝の6時20分に到着。高速では2時間ごとくらいに休憩。京都駅で朝食をと思ったけど八条口で唯一開いてそうだったマクドナルドはいっぱいで断念。7時くらいから軽食できる店が開店しはじめますね。 京都駅近くの東寺では毎月21日に弘法市というのが開かれるそうで、ちょうどその日だったため朝食後徒歩で東寺に移動。出店の数がすごすぎます。1,000店くらいらしいけど、全部見るのには一日がかりになりそう。着物などの古布の店が多いですね。あとなぜか、ちりめんじゃこなんだけど京都の人は好きなのかな。骨董品も多かったけど、これはというのはなかなかなかった。しかし、京都の人は毎月この市を楽しめるというのはうらやましい。 そんななかで一番感動したのは竹で昆虫を作る亜樹という工房で、露店でやるようなレベルじゃないと思う。 東寺から京都市内はバスの一日乗車券で移動開始。でも市内はやたら渋滞が発生してるのでバスはいつくるか分からないし、人気観光スポットに行くバスは混んでるし、慣れるのには時間かかりますね。東寺では30分も待ったかなあ。 一日乗車券も磁気カードに最初は利用の仕方が分かりませんでした。年末くらいからはICカードが使えるようになるらしいけど、ICカードの一日乗車券が出るともっと分かりやすくなるかも。 三十三間堂も人気だと思うけど、そんなに込んでなかった。大きな建物も圧巻だけど、その中に並ぶ仏像はすばらしい。写真を撮影できないのは残念。自分と同じ顔があるという仏像からそれを見つけてカメラにおさめたいですよね。 次は清水寺。人がすごい。京都でずっと感じてたけど、ほんと外国人が多い。いろんな外国語が飛び交っている。世界遺産の威力なんでしょうか。音羽の滝のご利益を受けようと外国人観光客も並び水を受け口に含んでる。平和を楽しんでます。 清水寺から八坂神社への道は街並が奇麗で風情があっていい。なかなかいい店はないけど、事前に行きたかった手ぬぐい屋さんでは目当てのデザインをこの手で確かめることができて満足であった。 1日目の最後の観光は八坂神社。1日目からそうとうお参りしたのでご利益あるといいなあ。 宿は二条城の真ん前だったので、2日目は二条城からスタート。ゼネコン勤務の時社員旅行で京都着て、イベントでチーム対抗徒競争を二条城の庭でやった記憶がある。中に入るのは高校のときの修学旅行以来。中が薄暗い記憶があったが、やはり暗かった。展示されているのは模写ばかりのようだったけど、絵はいいですね。狩野探幽最高だ。 2日目は北西方面で、二条城の次は晴明神社。安倍晴明ですね。神社はこじんまりしていてびっくり。パワースポットのせいかカップル多し。 金閣寺も久々。ここもすごい人。きんきら過ぎて銀閣寺の方がいいかと思ったけど、金閣寺もいいなあ。池も含めた庭もいいからかな。 龍安寺の石庭は最高ですね。日影の軒下は涼しい風も通って気持ちがよく、ずっと座っていたかった。外国人もずっと座ってる人がいた。できればこの庭を独り占めして時を忘れてコーヒーでも飲みながら過ごしてみたいなあ。 下賀茂神社は妻の希望で行ったけど、何の神様だったかなあ。妻は興味ないデザインだったようだけど、お守りが奇麗だったなあ。 入り口付近にある河合神社は面白かった。女性の守護のための、美人祈願の神社だそうだ。鏡の形をした絵馬には女性の顔が書いてあって、そこに自分でお化粧もさせて祈願するらしい。男なのでお祈りもせず。境内も雰囲気が良い。 二日目の観光スポットめぐりはここまでで、四条河原町に出てお店巡り。いい店もあった。錦市場も面白かった。先斗町は写真のイメージでもっと風情があると思ってたら人が多すぎてそれどころじゃなかった。 三日目の最終日は興福寺の阿修羅像を見るために奈良へ。 まずは東大寺で大仏を見物。建物がでかいですね。大仏がでかいですね。鹿がたくさんいますね。 お目当ての興福寺は堪能できました。すばらしい仏像の数々。そして美しい阿修羅像を見て気持ちがすっとした。 今回奈良では店も見て回るべく、ならまちという界隈を散策した。東大寺や興福寺だけではない観光の目玉を作りたいのか、それともやはり日本の各地で起こっている商店街の復興を目指しているのか空き家など古い建物をうまく活用したお店がいくつもあった。奈良は蚊帳の産地なのか織物で人気をとろうという動きも感じられた。そのなかで若い人たちが古い街のなかで店をはじめているようでいい感じであった。 最後に平等院に行きたかったけど、奈良の街を見てて新幹線の時間があって断念。

September 18, 2014

雑貨一つにもいく種類もの職業の人が取り組んでいる『雑貨のしごと』(西川 敦子)

雑貨屋さんというのはだいたい大きくない店なので関係する仕事もシンプルだと思い込んでいたが、そんなことはないですね。
雑貨を企画し、生産あるいは制作し、プロモーションし、販売し、販売結果を分析してというように当然ビジネスとしてのプロセスがちゃんとある。この本では、個人としてあるいは会社に勤めて雑貨に関わっている方々をたくさん紹介している。2006年発売というちょっと前の本だけど、それぞれの方の思い入れや具体的な仕事がインタビューによってまとめられていて、同じような仕事を目指している自分にはとても参考になった。
取り上げられている方々の職種は、スタイリスト、カメラマン、作家、ライター、ショップオーナー、会社経営者、ショッププロデューサー、デザイナーショップスタッフ、バイヤー、営業、広報などなど。みなさん、好きで取り組んでいるというのがとても伝わってくる。好きだから一生懸命にやるというのは大切なことですね。

"雑貨のしごと" (西川 敦子)

September 10, 2014

昭和の香りを楽しめるSF『奇妙な妻』(眉村 卓)

本書に組み込まれている21の短編は、昭和40年前後に書かれたもののようだ。かなり共通してるなあと思うのは、そのころのサラリーマンとその夫婦という舞台設定。昭和40年前後の一般的なサラリーマンや夫婦が直面するSFやホラーである非日常がそれぞれの物語になっていて楽しめる。住んでいるのは当時の定番住居あるいは憧れだったかもしれない“団地”であり、マンションではない。妻は専業主婦で共稼ぎという話は無かった。まずはそういう時代を楽しめる本でもあった。
“高度成長期”といわれた時代なのにがむしゃらに働くサラリーマンは登場しない。そういうサラリーマンの主人公だからとんでもないことに巻き込まれるとも言えるのかなあ。そのサラリーマンに寄り添っている妻というのもほぼ共通していて明らかに仲がうまくいってない夫婦というのも登場しない。なぜか主人公の同僚女性は怖い人ばかり。眉村さんはサラリーマンを経験した後に小説家になったそうだし、病床の奥さんのために毎日ショートショートを書き続けたという話もあるので、かなり眉村さんの実生活の経験が色濃く現れているのかもしれないなあ。

"奇妙な妻 (角川文庫 緑 357-15)" (眉村 卓)